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北朝鮮 過去に6回発射
12月12日 10時34分

北朝鮮は、人工衛星の打ち上げなどとして、90年代以降、合わせて6回、事実上のミサイルを発射していて、そのたびにミサイルの性能を向上させているとみられます。

北朝鮮は、93年5月、射程1300キロの「ノドン」とみられるミサイルを日本海に向けて発射して以降、ことし4月までに合わせて6回、弾道ミサイルを発射しています。
当初は、北朝鮮北東部のムスダンリの発射基地が使われ、98年8月には、発射されたミサイルが東北上空を飛び越え、一部はおよそ1600キロ離れた太平洋に落下しました。
発射されたのは、「ノドン」の上に、射程数百キロの「スカッド」ミサイルを載せることで射程を延ばした、2段式の「テポドン1号」を基礎としたミサイルだったとみられています。

2006年7月には、新たに開発された「テポドン2号」とみられるミサイルをムスダンリから発射します。
新型ブースターの上に「ノドン」を乗せたミサイルで、射程はおよそ6000キロと、アメリカのアラスカ州まで届く距離ですが、このときは、1段目が切り離されないまま空中分解し、発射地点の近くに落下しました。その後、3年前の2009年4月、発射に失敗した「テポドン2号」か、その改良型のミサイルを、再びムスダンリから発射しました。このときは、空中分解することなく1段目が日本海に落下し、2段目は東北上空を通過して3000キロ以上飛び続け、太平洋に落下したと推定されています。3か月後の2009年7月には、東海岸にあるキッテリョンの発射基地から、日本海に向け、射程が
短い弾道ミサイルを7発、発射しています。

そしてことし4月、今度は北西部にあるトンチャンリの発射基地から、「テポドン2号」か、その改良型のミサイルを発射しました。高さおよそ30メートルの3段式で、これまでのように、日本の東北上空を通過するような東の方角ではなく、南に向けて発射されましたが、およそ2分後に爆発し、韓国の西の沖合の黄海に落下したとみられています。
これを受けて、北朝鮮は「衛星を軌道に乗せることは成功しなかった」と公表し、みずから失敗を認めました。

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