Updated: Tokyo  2012/12/12 09:58  |  New York  2012/12/11 19:58  |  London  2012/12/12 00:58
 

バフェット氏やソロス氏ら米資産家、遺産税増税を議会に要請

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  12月11日(ブルームバーグ):資産家で投資家のウォーレン・バフェット氏とジョージ・ソロス氏は米議会に対し、遺産税の増税を求めている。米国では「財政の崖」の回避を目指した協議が続いている。

バフェット、ソロス両氏のほか、20人余りの資産家は11日に共同で声明を発表し、議会に対して遺産税における1人当たりの控除額を現行の512万ドル(約4億2300万円)から200万ドルに減らすほか、最高税率を現行の35%から45%超に引き上げるよう求めた。

声明では、遺産税の仕組みを上記のように変更することで「財政赤字を減らし、不可欠なサービスに資金を回すための大幅な歳入増加を達成する。また遺産額の最も多い人からより多くの税金を徴収できる」などと説明している。同声明には、米投信大手バンガード・グループの創業者ジョン・ボーグル氏やカーター元大統領も署名している。

ただ議会ではこの遺産税増税に反対する声も大きい。ボーカス米上院財政委員長(民主、モンタナ州)やプライアー上院議員(民主、アーカンソー州)は共和党同様、現行の遺産税体系を支持している。

遺産税の変更も年明けから始まる6000億ドル強の自動的な歳出削減と増税の一環だ。議会が何もしなければ、遺産税における控除額は100万ドルに減るほか、最高税率は55%に上昇する。

原題:Buffett Joins Soros in Renewed Effort to Increase EstateTax (1)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Richard Rubin rrubin12@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Jodi Schneider jschneider50@bloomberg.net

更新日時: 2012/12/12 06:05 JST

 
 
 
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