敦賀の活断層判断、説明不足＝規制委に公開質問状—日本原電

　日本原子力発電は１１日、同社敦賀原発（福井県敦賀市）の敷地内の亀裂（破砕帯）が活断層の可能性が高いと結論付けた原子力規制委員会の専門家会合の判断に対し、「科学的根拠を含めた十分な説明がなされたと言えず、理解に苦しむ」として、判断理由の説明を求める公開質問状を規制委に提出した。
　記者会見した同社の増田博副社長は「私どものデータから見て、なぜそのようなまとめになるのか、プロセスを教えていただきたい」と述べた。
　１０日の会合では、焦点となった「Ｄ—１破砕帯」について、現地調査の結果などから少なくとも十数万年前以降に活動し、敷地近くの活断層（浦底断層）に連動した可能性が高いと結論付けた。
　質問状はＤ—１を活断層と判断した根拠について、同社が主張する地質学的根拠との食い違いを指摘。Ｄ—１と浦底断層の連動についても、地質調査結果との整合性が示されていないとして、詳しい説明を求めた。　

［時事通信社］