藤村官房長官:「ミサイルさっさと上げて」と発言 撤回
毎日新聞 2012年12月07日 20時11分(最終更新 12月07日 20時36分)
藤村修官房長官は7日、衆院選の公示後、初めて地元の大阪府吹田市に入った。次回の地元入りの可能性を記者団に問われ、「北朝鮮のミサイルがいつ上がるかですわ。さっさと月曜日(10日)に上げてくれるといいんですけど」と語った。政府は北朝鮮に長距離弾道ミサイル発射を自制するよう求めており、藤村氏はこの後、発言を撤回し陳謝した。
官房長官は首相官邸で危機管理を預かる立場。このため公示後も東京都内にとどまってきた。7日の地元入りは昨年9月に官房長官に就任してから2回目。これまでは野田佳彦首相が2回入るなどして支援してきた。
藤村氏は選挙戦で不振が伝えられるなか、思わず本音が漏れたとみられ、この後、別の場所で記者団に「日米韓で打ち上げを断念するよう圧力(をかけ)、要請をしている。舌足らずで誤解が生じるなら訂正、おわびしたい」と語った。
自民党の安倍晋三総裁は徳島市での街頭演説で「早く打ってもらった方がいいなんて発言をする官房長官は辞めてもらわなければならない」と批判した。【小山由宇、鈴木美穂】