加齢臭と口臭の関係

加齢臭と口臭・・・どちらも人に不快感を与える嫌な存在です。
加齢臭と口臭は同じニオイの悩みとは言えども、直接関係があるとも思えませんよね。
しかし、両方ともニオイの原因は同じものであることが可能性として多く、この原因を解決することができ
れなら、それぞれのニオイを同時に抑えることも可能なのです。
口臭は、健康のバロメーターを表すものだとも言われており、また唾液の分泌によって雑菌の増殖を抑え、
口腔内の衛生が保たれています。
口臭の原因は、生活習慣や食生活の乱れ、ストレスなどが大きく影響し、これは加齢臭の原因と類似してい
ることがわかります。
毎日欠かさず歯磨きをしていても、残念ながらそれだけでは口臭の問題解消にはつながりません。
口臭は口の中だけが問題でなく、加齢臭と同様でカラダ全体の原因によって発しているものだからです。
体内は、弱アルカリ性を保つことが健康な体を維持し、加齢臭や口臭の発生を抑えることができます。
規則正しい生活習慣を送ることや、毎日三食バランスの取れた食生活はもちろん、唾液の分泌がよくなるよう
によく噛んで食べたり、水分をこまめに摂り、口の使い方など・・・一つ一つの動作が口臭の原因にもなり、
抑制にもつながるのです。

加齢臭とタバコ

タバコと加齢臭に因果関係があることをご存知でしょうか。
タバコを吸うことは、カラダに害があることはもちろんですが、加齢臭を増加させる一つの要因を作って
いるのです。
喫煙によって、体内は活性酸素を多く生み出し、これは、加齢臭の元となる脂肪酸の一種であるパルミト
オレイン酸と過酸化脂質の結合を促進させてしまい、ノネナールというニオイ原因を発生させ、あの特有
の加齢臭をより強烈にさせてしまいます。
加齢臭を抑えるには、酸化しにくい体質にすることが大前提であり、活性酸素を体内に取り込んでしまう
タバコは絶対にNGです。
また、タバコのニオイと加齢臭が混ざることで、周りにはより不快感を増したニオイとなり、あなたに対
するニオイの印象を相手に強調させるものになってしまいます。
タバコをストレスの解消として利用していた人にとっては、禁煙はとても辛くストレスになるかもしれま
せん。
そのストレスも活性酸素を発生させてしまうため、ニオイと直結してしまうので気をつけておかなければ
なりません。
そのためにも、他のストレス解消法を取り入れたり、徐々にタバコの本数を減らすなど、ストレスを感じ
ないように、上手に禁煙を進めていきましょう。

食生活と加齢臭

現代の私たちの食生活は、様々な発達によって便利であり色々なものが手に入り、何でも簡単に食べるこ
とができる良い環境が整っているようですが、近年、欧米の食文化の強い影響を受け、肉類中心で油物の
多い食事が好まれるようになり、昔の日本では少なかった肥満が増加し続けています。
実は、食生活と加齢臭は切っても切れない関係性があり、食生活がそのままニオイに現れれてしまう可能
性はとても高いのです。
加齢臭は、皮膚のうるおいを守るために必要な皮脂が分泌される皮脂腺で脂肪酸の一種である、パルミト
オレイン酸と過酸化脂質が結びつくことでノネナールと呼ばれる物質ができ、あの特有なニオイを発生さ
せます。
肉類や油物などの脂質の多い食事は、加齢臭の元取なるパルミトオレイン酸の原料となるため、摂取をコ
ントロールし、野菜や果物などのビタミンC,Eなどを多く取り入れて、活性酸素を減らす目的とした食生
活の改善が必要です。
また、カラダをサビさせない「抗酸化物質」を多く取り入れることも大事で、緑茶やごま・赤ワイン・大豆
に含まれるカテキンやイソフラボンなどの物質には抗酸化物質が多く含まれています。
普段の食事にうまく取り入れて全体的に整った食生活に変えて行くことが、加齢臭を抑制させるだけでなく、
健康的なカラダ作りの基となるのです。

加齢臭の原因

誰もが不快に感じてしまう「加齢臭」。
個人差はあるものの、中高年の誰しもが同じ原因が元で、この特有な臭いを発生させてしまっています。
その加齢臭の原因となっているのが、「ノネナール」と呼ばれる物質です。
人間には、皮膚を適度な潤いを保つために必要な皮脂があり、その皮脂を分泌する皮脂腺によってうるおい
が保たれています。
加齢と共に、皮脂腺の中で脂肪酸(パルミトオレイン酸)が増加しはじめ、同じく増えてしまった過酸化脂
質と結合することで、分解・酸化したのがノネナールなのです。
中高年層になると、メタボリックシンドロームが増加するように、血中にコレステロールが増えることは、
同じく皮脂線にも脂質が増え、あの加齢臭を生み出してしまいます。
言い換えれば、不摂生の人ほど強い加齢臭を発する可能性が高く、健康体で規則正しい生活を送っている人
は、最小限に抑えられていることになります。
ただ、加齢臭にも遺伝的な影響もあるので、一概には言えませんが、明らかに生活習慣や食生活が乱れてい
る人にとっては、加齢臭対策として改善の余地があるということです。

加齢臭対策の第一歩 予防するにはどうすればいいのか

加齢臭は、読んで字のごとく、加齢によって発生する独特のニオイのことです。
誰しもが加齢によって、独特のニオイ成分が作られますが、人によってニオイに個人差があるのはなぜな
のでしょうか。
もちろん、体質的なものや遺伝などが要因の一つになる場合もありますが、一番大きな影響を与えている
のが、実は日々の生活習慣や食生活なのです。
中高年に増加しているメタボリックシンドロームも生活習慣や食生活の乱れによって起こっており、タバ
コやストレス、偏食など肉中心・野菜不足の食生活は、このようなメタボの原因になるばかりではなく、
体内が酸化していくことで加齢臭のニオイの元となり、あの独特のニオイが作られるのです。
不健康や不摂生こそ、嫌な加齢臭を生み出しているのですね。
ですから、加齢臭の予防には、まず生活習慣や食生活の見直しや改善が必要です。
しかし、あまりに加齢臭を気しすぎて神経質になってしまい、ストレスを溜めてしまうことで、余計に加
齢臭が強くなり、逆効果で改善につながらなくなってしまうため、精神的に気持ちのゆとりを保っておく
ことを心がけておきましょう。
また、体内からの予防だけでなく、体外ケアも忘れずに行いましょう。
毎日の入浴はもちろんのこと、ボディーローションや制汗剤など、ニオイを軽減させるアイテムは数多く
あります。
自分で楽しみながら組み合わせて使うことは、リラックス効果をもたらし、ストレス解消につながるため、
相乗効果も期待できます。