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米報告書 アジアの軍拡競争に懸念
12月11日 7時30分

米報告書 アジアの軍拡競争に懸念
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国際情勢の長期的な予想をまとめるアメリカの政府機関が、2030年の世界を予想する報告書を発表し、経済規模では中国が世界一になり、アメリカがアジアへの軍事的な関与を控えるようになれば、アジアで各国の軍拡競争が激しさを増す可能性に懸念を示しました。

アメリカのCIA=中央情報局や軍の情報部門などを統括する国家情報長官直属の政府機関は、10日、2030年の世界を予想する報告書を発表しました。
報告書では、「2030年よりも数年早く、中国が経済規模でアメリカを抜き世界最大になる」としています。
アメリカについては、軍事力など総合的な国の力では、依然として世界のリーダーである一方、超大国ではなくなることで世界がより多極化していくと予想しています。
日本については、急速な高齢化による労働人口の減少で、経済規模は徐々に縮小していくものの、総合的な国の力では、アメリカ、中国、インドに次いで第4位の座であり続けると予想しました。
また、世界経済の中心はアジアに移る一方、中国に加え、インドやインドネシアなども経済成長に伴って軍事力を強化していくとしています。
こうしたなか、相対的に国の力が低下するアメリカがアジアへの軍事的な関与を控える動きに出た場合、各国の軍拡競争が激しさを増し、核兵器の開発を始める国が出てくる可能性もあるとして強い懸念を示しています。

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