敦賀原発:専門家調査団は学会推薦の5人

毎日新聞 2012年12月10日 21時55分(最終更新 12月10日 23時51分)

敦賀原発の断層調査で「D−1破砕帯」を調べる原子力規制委員会の調査団ら=福井県敦賀市で2012年12月2日、望月亮一撮影
敦賀原発の断層調査で「D−1破砕帯」を調べる原子力規制委員会の調査団ら=福井県敦賀市で2012年12月2日、望月亮一撮影

 Q 日本原子力発電敦賀原発(福井県)の原子炉建屋の真下にある断層が、地震を起こす活断層(かつだんそう)と認定された。調べたのはどんな人たちなのか。

 A 9月に発足した原子力規制委員会の下に作られた5人の専門家による調査団だ。規制委員長代理の島崎邦彦(しまざき・くにひこ)・東京大名誉教授(地震学)を中心に、地質学や地形学を専門とする学者4人が加わっている。

 Q 人選の仕方は?

 A 規制委の前身である旧経済産業省原子力安全・保安院は原発を推進する経産省の一部局で、省庁主導で選ばれた有識者には「安全審査が甘い」との批判もあった。これは昨年3月の東京電力福島第1原発事故の一因とされている。規制委は、審査を厳格で中立的にしようと、日本地震学会、日本活断層学会、日本地質学会、日本第四紀(だいよんき)学会の4団体に専門家の推薦を依頼し、24人の候補が挙げられた。この中から、過去に審査に関わった人は除外され、辞退者もあり、結果的に16人が選ばれた。

 Q 調査するのは敦賀原発だけなのか?

 A 問題になっている原子力施設は他にもある。保安院が福島第1原発事故後、過去の調査を再検証した結果、破砕帯(はさいたい)と呼ばれる断層が「活断層の可能性がある」「活断層ではないと断言できない」という原子力施設が出てきた。敦賀原発以外では、東北電力東通(ひがしどおり)(青森県)▽北陸電力志賀(しか)(石川県)▽関西電力大飯(おおい)、美浜(みはま)(ともに福井県)の各原発と、日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉(こうそくぞうしょくげんけいろ)「もんじゅ」(福井県)だ。島崎氏が施設ごとに4人の専門家を選び、自らも加わって順次、現地調査を進めている。規制委はその結果を参考に、来年3月までにこれら計6施設の安全性について結論を出す予定だ。

 Q 調査はどこまで進んでいるのか?

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