【週刊ウエスギ(第2回)】自由報道協会を襲った某事件の真相(上杉 隆)

※今週の「週刊ウエスギ」も前号に引き続いて自由報道協会について触れてみよう。

実は先週、公益法人自由報道協会は、無関係の団体(有志の会プロジェクト)が引き起こした騒動に巻き込まれたため、協会代表理事として対応に追われていた。

それにしても、それはひどい話だった。

この10月1日、公益法人としてスタートした自由報道協会は、健全な業務計画、透明な決算報告を行ってきたからこそ、内閣府の認証を受けて公益性の高い公益法人としてスタートしたのだ。

ところが、日本でも有数のそうした健全な団体に対して、その名誉を棄損するばかりか、誹謗中傷の類を投げつけている者が後を絶たなかった。

その理由は、勘違いである。

無関係の似たような名称の団体である「自由報道協会有志の会」とその運営母体である「有志の会プロジェクト」の内部騒動が問題のすべてであるのだが、あろうことか、理解に乏しい人々は、その二つの団体とは無関係の公益法人「自由報道協会」を攻撃するという理解不能な状況が続いていたのだ。

そして先週、その「プロジェクト」に不明瞭な会計報告が見つかったということで、自由報道協会は名誉を棄損された被害者として、「プロジェクト」の代表者と「覚書」を交わし、その対応に追われていたというわけである。

実際、迷惑であった。自由報道協会は今回の選挙戦においても、大きな役割を果たしてきた。

都知事選の公開討論会、各党代表の記者会見など、細かな政策、個別の政策を有権者に届けるため、文字通り、昼夜を問わず活動し、記者会見を開いてきた。

また今月(12月)20日には公益法人移行シンポジウム&パーティーが憲政記念館で開催され、年明け一月には第二回自由報道協会賞が行われる。

そうした準備も並行していく中で、無関係の騒動に巻き込まれるという被害に遭ったのだ。

言いたいことはたくさんある。自由報道協会の発足前から「健全な言論空間を作ろう」と誓い合い、もっとも汗をかいてきた仲間を失わなくてはならないという悲劇にもつながった。

だが、私たちは前を向いて歩かなくてはならない。無関係の団体の騒動に基づく不当な批判に対しては厳しく対処しながらも、記者会見の主催や公的機関への申し入れなど、やるべき作業は少なくないのだ。

「覚書」により、この件について触れることができるのはここまでだ。

あとは、読者の皆さんが個々に判断し、さらなる日本の言論空間の健全化のためのに理解してくれることを祈っている。

※念のため、「覚書」などのリンクを付けておく。

〈自由報道協会有志の会 被災地プロジェクト(代表島田健弘、渋井哲也、畠山理仁、渡部真)島田代表と公益社団法人自由報道協会代表上杉隆は、本日開催した理事会において、『自由報道協会が追った3.11』(扶桑社)などの諸問題について覚書を交わしました〉

http://fpaj.jp/?attachment_id=5274

http://fpaj.jp/?p=5284


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