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こうした事態を受け、横浜市や川口市では、すべての給食食材の検査を行っており、蕨市でも検査機器を購入し毎日検査を行うとの報道がされました。一方、戸田市では給食食材の検査は早期に実施したものの、その内容は月２回、３品目に留まっています。私も９月議会で食材の対象を拡大するように質問し、市議団としても改めて、食品の放射能検査ができる機械を戸田市としても購入するよう、市長あてに申し入れをしていました。

市議団サイトのニュースをご覧になった、心配する戸田市の保護者から、「要望した検査機器は、給食の検査にも使用できるのでしょうか。戸田市も毎日・全品検査をしてほしい」との声が市議団に寄せられました。
ツイッターでも多くの人が食の安全、給食への戸田市の対応について不安に感じているとのこと。
実際にお会いして懇談するなかで、川口や蕨市への市民の働きかけと市の対応についても、実際に運動した方たちからの情報も教えていただきました。内容は、毎日・全品検査を原則として、数値が明らかにならない場合は自衛策をとってほしいという、本当に道理のある冷静な内容でした。
市議団で検討した結果、懇談当日に「すぐ教育長あてに申し入れよう！」ということになりました。
ちなみに緊急申し入れとなったので、市議団の服装もバラバラでした（＾＾；）やー、常にきちんとした格好してないといけませんね。

以下が、要望書の全文です。いつもは要望事項だけですが、特に緊急性が求められる内容なので、検討の上回答を求めました。
　↓↓↓↓↓
戸田市教育長
羽富正晃　様

　　　　　　　　　　　放射性物質の不安に応え、安全な学校給食を求める要望書

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日本共産党戸田市議団
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　団長　望月久晴

　日頃から戸田市の教育行政充実にご尽力頂いておりますことに感謝申し上げます。
　さて、ご承知のように福島第一原発事故による放射能漏れ、放射性物質飛散により、特に食の安全が全国的な問題となっております。
　今年の夏には暫定基準値を超える牛肉が流通、その他にも次々と基準値を超える食品が流通していたことが明るみになり、現在はシイタケなどのキノコ類や栗に各地で基準値を超える放射性物質が検出されたことが報道されています。
　川口市では、一般市民の方が自分の子ども尿検査を行ない、放射性セシウムが検出されたことが発表されました。消費者、とりわけ子どもを持つ保護者は食の安全に大きな不安を抱いている現状です。
　戸田市では早々に給食の食材検査実施を表明し、小中学校と公立保育園の食材検査を実施、公表していますが、その内容は月２回、3品目に留まっています。一方、川口市や蕨市、横浜市などでは、保護者の声に応え、給食食材の産地公表、全品目検査の実施を行うか、もしくは機器を購入しその準備を進めています。
　食物による内部被ばくの危険性や、子どもの放射線に対する影響が大きいことを考えれば、多くの子ども達が食べる給食の安全性は、何よりも確実に保障されなくてはなりません。
　市役所全体として、この問題に取り組むことはもちろんですが、まず所管である教育委員会において緊急にできる対策をとるよう強く求めるものです。以上の趣旨から下記の要望項目について、教育委員会の対策と誠意ある回答をお願いいたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記

１． 給食の選択権を保護者に与えるとともに、弁当持参や牛乳辞退等を選択した保護者と子どもに対して不利益を被らないようサポートすること。
２． 給食の食材検査を、月２回、３品目から増やし、毎日、全品に対して行うこと、及び検出下限値を引き下げること。全品検査が行われるまでは、汚染度の高い地域の食材は極力避けるようにすること。
３． シイタケや栗などリスクが高いと報道されている食品に対して、サンプリング検査を行うこと。また、数値が明らかにならないうちは使用を停止すること。
４． 米の放射線量数値を確認し、公表すること。分からないうちは古米使用を継続すること。
５． 給食食材の産地を、事前に各学校のサイトやプリントなどで公表すること。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上