ドジャース　柳賢振と契約

　ドジャースは９日、韓国プロ野球のハンファからポスティングシステム（入札制度）を行使して大リーグ移籍を目指していた柳賢振投手（２５）と６年契約を結んだと発表した。背番号は９９。

　米放送局ＣＢＳスポーツ（電子版）などによると総額３６００万ドル（約２８億８０００万円）。５年以降は契約を破棄し、ＦＡ権を行使できる条項も盛り込まれ、毎年最大１００万ドルの出来高払いも追加された。韓国からメジャー契約で直接大リーグに移籍するのは初。メジャーデビューすれば、韓国人では１３人目の大リーガー誕生となる。

　ドジャースは約２５７４万ドル（約２０億５６００万円）で応札し、１１月１０日に３０日間の独占交渉権を獲得。期限は米東部時間９日午後５時だった。ドジャースは２０１１年にサイ・ヤング賞に輝いた左腕カーショーのほか、ビリンズリ、ベケット、リリーと先発投手の人材が豊富で、柳もローテの一角を担うことになる。

　柳は韓国プロ野球で通算９８勝（５２敗）を挙げた速球派左腕で、金メダルを獲得した２００８年の北京五輪や、準優勝した０９年の第２回ＷＢＣで韓国代表の中心投手として活躍した。

　韓国紙の朝鮮日報（電子版）によると、契約後に自身のツイッターで、ドジャースのユニホームと帽子を身に着けた画像を公開。「ドジャース側との初面談の際に受け取ったユニホーム」とつづった。