温泉や工場から出る廃熱から発電をする装置
最近は原発の見直しなどもあり、自然エネルギーの有効利用が叫ばれているが、昨日(7月8日)TBSの夢の扉+で放映されたアルバック理工株式会社の「低コスト」で「小型」の低温廃熱発電システムはまさに夢を実現してくれる装置の可能性がある。
従来からも、ごみ焼却場などでは高熱を利用して水蒸気を発生し、その水蒸気でタービンを回し、発電を行なってきた。
これは以下の様なイメージ図で表現できる。
(高熱による発電方法:TBS夢の扉+より引用)
しかし、摂氏100度よりも低い熱の場合、水が沸騰しないため水蒸気が取り出せず、従来方式では発電はできなかった。
今回紹介された発電機は、温泉や工場から従来廃棄されてきた低温の廃熱をうまく電気に変える装置だ。
今回の発電方法を簡単に説明すると、蒸気を発生するのに水ではなく代替フロンを利用する。
フロンは摂氏65度で沸騰するそうで、これを使えば低温で蒸気を発生することができ、発電機を回す事が可能になった。
(低温での発電方法:TBS夢の扉+より引用)
しかし、その開発過程では水蒸気で使用するようなタービンの形状ではうまく発電機を回すことができず、5年の歳月をかけて開発が行われたようで、2011年に小型低温廃熱発電装置が完成した。
番組では実際に工場で3.5kwの発電をおこなって電灯や冷房装置を稼働している場面の紹介があった。
発電機の価格など詳細は分からないが、従来捨てられていた廃熱の多くが、このような装置により電気に変えられればエネルギーコストの削減や地球温暖化防止にも役立つのではないかと思われる。
アルバック株式会社のホームページ
http://www.ulvac-riko.co.jp/index.htm
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