直後:
確かに監督の“カット”という声は聞こえました。ただその後自分が何をしていたのかあまりよく覚えていません。ただ1つだけ「時間が足りなかった」と感じていました。それは役者としての“自分”なのか“ロク”という人間が、そう思ったのか。何か呼ばれた様な気がし、フラフラと現場に戻ると監督、寛ちゃん、BOBAさんがいました。「森ちゃん何やってたの?」その言葉にも「わかんないんだよ」と答えることしかできませんでした。
“ロク”を離れて:
全てが終了した帰り、僕達は遅い夕食をとりました。僕はこのRESET2の80分間を思い返していました。冷静に考え動いている時間とすっかり飛んでしまっており時間がありました。監督や寛ちゃん、BOBAさんから聞かれても曖昧で、すぐには答えられない所がたくさんありました。
東京に戻る車中、僕は監督が言っていた言葉を思い出していました。「片岡が言ってたんだけど、そんな人間がいてもいいんじゃないって‥‥‥まさにその通りだよな」
翌日:
僕は関ヶ原の戦いへの想いをこう書き記していました。
|
生きる事、死ぬ事
戦いの前、中、後
何を得て何を失うのか
ただ1つ 天下を取るという事の為
どれ程の物、事、者が失われたのか
生きるという事、それは死ぬ事を理解すること
生きぬきたいと思う事、それは死にたくないと思うこと |
|
人が人を殺すということ
人が人に殺されるということ
RESET=再び置くこと
関ヶ原=再び置いてはいけない事 |
最後に:
まだまだ書きたかったエピソードはいっぱいあります。それはまた後日、何かの形でお伝えできればと思っています。
最後に、この作品に参加して下さったすべてのスタッフの皆様「本当にありがとうございました」。現場ではうまく伝えられませんでしたが、感謝の気持ちでいっぱいです。この時間を共に生きた事を幸せに思います。そして監督!ありがとうございました。 ▲ |