2001年に公開された『RESET』。
日本映画界を支える名優5人(根岸季衣・伊藤洋三郎・遠藤憲一・光石研・片岡礼子)と俊英・鈴木浩介監督の見事なコラボレーションによって、この世に誕生した『RESET』。ある晩、それぞれの人生と苦悩を背負った自殺願望者が偶然“自殺の名所”に集まったという設定の元、全く脚本なしに即興で演じられた1カット78分。この驚愕の人間ドラマは国内のみならず、海外でも大きな話題と波紋を呼んだ。事前に個々の俳優とマンツーマンで役柄の背景について徹底的に話し合うも、そのストーリーの進行や結末については、監督もそして俳優も全く予測は不可能。日本映画界において、新しいジャンルを確立したといえる『RESET』。
この作品を目にした多くの俳優たちから「次回作は出演したい!」とうれしいラブコールが吹き荒れる中、早くもここに待望の『RESET 2』が誕生した。
「ぜひシリーズ化していきたい」と鈴木監督が語る、その記念すべき第2弾のテーマは“足軽”。時は1600年。その後の日本の歴史を大きく決定づけた天下分け目の“関ヶ原の合戦”の朝を舞台に、この戦に“足軽”として自主参加した3人の男たちの人間模様を生々しく描く。
出演は、津田寛治・田中要次・森下能幸。最近の邦画界において活躍著しい注目の3人が時代劇・脚本なし・長回しという超ハードな条件の元、一体どんな演技を見せてくれるのだろうか?
撮影に先駆けて監督と俳優、そしてプロデューサーは実際に戦のあった土地・関ヶ原を訪問する“メンタルなロケハン”を敢行。たった1日で10何万人もの命が失われた現地を自らの足で歩くことで「インスパイアされた」と話す俳優部の面々。またお彼岸のころになると自然に咲くという真っ赤な彼岸花を目にして、あっけなく命を落としていった名もない人々のことを思ったと一行。鈴木監督は「彼岸花は悲願花。悲しい願いの花かもしれないね」と話す。
戦を知らない3人の“足軽”に、果たして“リセット”は訪れるのだろうか?
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