町娘、牛乳振る舞い練り歩く　大須でスジャータまつり

　釈迦（しゃか）が悟りを開いた「成道会（じょうどうえ）」の八日、毎年恒例の「スジャータまつり」が名古屋市中区大須の万松寺であった。

　修行中の釈迦が飲まず食わずで倒れた時に、スジャータという町娘が乳がゆを振る舞って介抱したというエピソードにちなみ、釈迦の悟りや教えに触れてもらおうと万松寺が毎年開いている。

　まつりでは、大須のご当地アイドル「ＯＳ☆Ｕ」と小学生の女の子らが、インドの民族衣装を着てスジャータに扮（ふん）し、商店街をパレード。ドラの音を響かせながら、ピンクや青のサリーを身にまとった華やかな一団が通りを練り歩いた。

　寒空の下、乳がゆの代わりに温かい牛乳が振る舞われ、買い物客らは飲み終えた紙コップに願いごとを書いて奉納。「みんな健康でいられますように」「サッカー選手になれますように」などと書かれた紙コップが本堂に並び、僧侶が祈とうした。

　（橋詰美幸）