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北海道9区から立候補した1994年リレハンメル五輪スピードスケート銅メダリストの自民党・堀井学前道議(40)と、同1区から出馬した98年長野五輪同競技金メダリストの新党大地・清水宏保氏(38)。政党も選挙区も違う2人のメダリストだが、水面下では日本スケート連盟会長の自民党・橋本聖子参院議員(48)も巻き込んで「場外戦」を繰り広げていた。
1996年の小選挙区導入以来、自民党が一度も議席を獲得したことがない北海道9区。同区は、鳩山由紀夫元首相(65)が5期連続当選を続けてきた。その鳩山氏が直前で出馬を断念し、政界を引退。追い風に乗る自民党は同区を「最重点選挙区」に指定。選対本部長に党道連副会長の橋本氏が直々に就任し、バックアップ態勢を整えた。
選挙戦を有利に進める堀井氏だが、自らの選挙区以外に“懸案事項”がある。白樺学園高の2年後輩で、北海道1区から出馬した清水氏の存在だ。「自民党で1区から出る船橋利実さんは、道議時代に私に政治のイロハを教えてくれた人。私の立場を考えれば、宏保がいくら後輩でも批判的なことを言わざるを得ない」と堀井氏。「政治のセの字も知らないまま当選したとして、国会の予算委員会とかで満足な質問ができるのか。立候補するんだったらもっと段階を踏むべきだった」
公示日直前、清水氏から1本の電話が入った。「いきなり『出るかもしれないんですよね』と話されて、もう何言ってんだ?って感じ。何より橋本聖子さんの顔を潰すわけですから、即座に『そんなの、やめれ』って反対しましたよ」
一方の清水氏は、「堀井先輩に仁義切って電話したんですが『俺と聖子さんは切腹だぞ』って言われましたから」と振り返る。不義理を承知で立候補にこだわったのは、「ほかの地域より北海道でできることにこだわりたかったので、地域政党から出たかった」からだ。
政界に思いが傾きだしたとき、衆院が解散。かねてより親交のある歌手・松山千春氏から「(大地の)鈴木宗男氏と会わないか」と連絡があった。11年の北海道知事選でも千春氏から出馬を打診され断っており、今回の打診も1度目は「聖子さんとの関係もあるから」と丁重に断った。だが、政治への思いは断ち切れず、数日後に自ら千春氏に出馬の電話をかけた。
出馬をめぐり場外戦を繰り広げた2人のメダリスト。「まあ、選挙が終われば元の先輩後輩の間柄に戻りますが」と堀井氏は話すが、大きなしこりが残るのは間違いない。
▼北海道9区(室蘭市、苫小牧市、登別市、伊達市、胆振・日高振興局管内)
山岡 達丸(33)民主前
堀井 学(40)自民新
花井 泰子(69)共産新
島崎 直美(53)諸派新
◆急きょ出馬民主・山岡氏苦戦 出馬断念した鳩山氏に代わり、民主党が急きょ擁立したのが、前回は比例北海道単独で当選した山岡達丸氏(33)。同陣営関係者は「堀井氏が先行して、我々が追いかける展開なのは分かっている」と苦戦を認めた。
苫小牧市の選挙事務所を鳩山氏の事務所のビルの1階に構えるなど、鳩山票の取り込みに必死だ。
山岡氏は、日本未来の党の山岡賢次氏(69)=栃木4区=の三男。親子で政党が違う複雑な事情を抱えるが、「維新の石原慎太郎氏の息子は、自民党の石原伸晃氏。そのことについては誰も気にしてません」(同陣営)。
(2012年12月11日06時02分 スポーツ報知)
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