2012年プロレス大賞の選考会が10日、都内で開かれ、2月に初めてIWGP王座に就いた前王者オカダ・カズチカ(25)=新日本=が初の最優秀選手賞(MVP)を獲得した。オカダは同団体のエース、王者・棚橋弘至(36)に挑戦して連続防衛を11でストップさせた気鋭。海外修行も豊富で、「新日本に金の雨を降らせる」と豪語。自らを「レインメーカー」と呼び、天を仰ぐように両腕を開く「レインメーカーポーズ」で会場のファンをあおる人気者。プロレス界の新たなヒーローとして期待される。
2月のIWGP初挑戦では棚橋から3カウントを奪い、中邑真輔に次ぐ史上2番目の若さの24歳3カ月で頂点に立った。6月に3度目の防衛戦で棚橋に敗れて王座を失ったが、25歳でのMVPは初代タイガーマスクに並ぶ最年少記録。「オレしかいないでしょ。(タイガーマスク)以上の歴史をつくる」。表彰式は来年1月7日に都内で行われる。
(紙面から)