2012.12.11 05:01

維新・富山氏、元芸人だけど“オチ”は勘弁!(2/2ページ)

元吉本芸人の富山氏(右)は、応援に駆けつけた「ダイノジ」の大谷ノブ彦と、笑顔でポーズ

元吉本芸人の富山氏(右)は、応援に駆けつけた「ダイノジ」の大谷ノブ彦と、笑顔でポーズ【拡大】

 お笑いコンビ「大蛇が村にやってきた」のツッコミとして活躍し、米ペンシルベニア大大学院を修了した異色の元高学歴芸人が、小田急線の本厚木駅前で支持を訴えた。

 「人を笑顔にするという点では、芸人も政治家も一緒です。今は自分の理屈ばかりを押しつける政治家が多いですが、ウケるもスベるもすぐに理解できて空気も読める私を、国政に送り出してほしいんです」

 集まった有権者らに丁寧な口調で語りかけると、年齢は1つ下だが、芸歴では先輩にあたる大谷が登場。お笑い好きの女子高生らに囲まれながら「彼はまじめな人間。人間性を見てやってください」と笑顔でPRした。

 今回の応援は、大谷の志願で実現した。明治大政経学部卒の大谷と、米国で政治を学んだ富山氏は熱く政治について語り合う間柄だといい、富山氏の陣営は「大谷さんがぜひ応援したいと申し出てくれました」と経緯を説明した。

 その富山氏は大阪を拠点に芸人として活動しながら、東日本大震災の復興ボランティアに奔走。維新の会の橋下徹代表代行(43)が立ち上げた維新政治塾で学んでいたことなどが縁で、同党からの出馬となった。

 11月20日付のブログでコンビ解散を表明するなど退路を断っての挑戦。演説終了後には「名前を挙げるのもおこがましいですが、政界のダウンタウンになりたいです」と宣言し、自民党から出馬した「ヤンキー先生」、義家弘介氏(41)らとの厳しい戦いを制しての国政進出へ、強い決意を示した。

 お笑い出身の国会議員といえば、同じ吉本興業所属では元参院議員の西川きよし(66)がいる。11日にはもう中学生(29)、12日にはエハラマサヒロ(30)と吉本芸人が相次いで応援に駆け付ける予定。吉本の全面サポートを受け、富山氏が当選へ力を振り絞る。

(紙面から)