TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」に電話出演した永六輔さん【拡大】
小沢さんと40年以上にわたり、交流を深めた永が10日昼、TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」(月~金曜前8・30)に電話出演し、亡き親友を追悼した。
司会のフリーアナウンサー、大沢悠里(71)を相手に生前、小沢さんが「死ぬんだったら自宅で…」と打ち明けていたことを振り返り、「病院じゃなくて自宅でよかった」と涙声に。最近の様子について「先週うちの周りを散歩していたという話を聞いた。その時、小沢さんが詠んだ俳句が『退院の 一歩一歩の 落ち葉踏む』で。当人はよくなってきたと思っていたんだろうね」としみじみ語った。
小沢さんと永は、1969年に俳句の会「東京やなぎ句会」を一緒に発足し、74年には作家、野坂昭如氏(82)を交えた「中年御三家」を結成し、東京・日本武道館でコンサートを開くなど公私で友情を温めてきた。
パーキンソン病と闘うなど永が近年、体調を崩した際、小沢さんに「ラジオをやめようか」と相談したことも明かし、「ものすごく怒って『絶対、やめちゃダメだ』と言われたので、やめなかった。亡くなるのは順番だから仕方ないけど、見送るハメになったのはつらい。僕にとって先生だった」と声を震わせた。
永に続き、落語家、毒蝮三太夫(76)も同番組に電話出演し、先輩の急逝に「悔しい。残念」と悲しみに暮れ、司会の大沢アナも「先生であり、オヤジみたいな人だった」と偲んだ。
(紙面から)