花巻東高への謝罪の挨拶を終えた栗山監督は、神妙な顔で学校を後にした(奥は同校の佐々木監督)(撮影・土谷創造)【拡大】
「大変な思いをされている。想像はできていたのですが、すごくショックで、本当にご迷惑をかけた。申し訳ない気持ちです。きちんと日本ハムでやりたいと思います。学校にはこれ以上迷惑はかけられない」
大谷との交渉で「責任はわれわれにある。すべて背負うつもり」と話した栗山監督は今後の取材対応について言及した。大谷に関する広報対応を球団が完全管理する。契約前に岩手で取材を受ける場合にも、球団が広報担当を派遣することになるという。
会談で栗山監督は、小田島校長から「本人が夢を持って決めたことなので、よろしくお願いします」と金の卵を託された。「夢に向かって成長できるお手伝いをしたい。改めて思いを受け止めてやっていかないといけない」。自ら先頭に立ち、ドラフト1位右腕を守り育てる。 (中田愛沙美)
★花巻東・佐々木監督“勝つピッチャーに”
大谷の決断を受け、佐々木監督は「会見をテレビで見て、最後に笑顔で栗山監督と握手をしていてホッとしました。本人の決断を応援してあげたい」と胸をなで下ろした。投手と打者の“二刀流”プランもある教え子に「2年生のときに(左股関節に)大きなけがをした後で、(練習により)球は速くなりましたが、勝つピッチャーにはなれなかった。勝てる選手になってほしい」と期待を込めた。
(紙面から)