ハリスツイードは、ロンドンのハリス・ツイード協会の商標で、生産地であるハリス島から由来したツイードの名前。羊毛の選別で生じる粗毛で「ケンプ」と呼ばれる死毛を用いた織り目の荒い肉厚のツイードである。白髪のような差毛(さしげ)が混じった野趣にとむ厚手の手紡ぎ、手織り。綾織、杉織、格子織といった半幅物が中心。死毛である「ケンプ」を活用しています。試験が無事に済めば、球体の上に十字がついた(Orb and Cross)という「ハリス・ツイード」の商標マークが付けられます。ヘリンボーン、ハウンド・ツース・チェック(千鳥格子)やグレナカート・チェック(グレン・チェック)、シェパード・チェック(小弁慶)、ガンクラブ・チェックやブラック・ウォッチ、オートミール、色ネップ入りのホームスパンなどたくさんの種類がある。