【敦賀原発 活断層】「再稼働の可能性はゼロではない」…地元自治体、動揺隠せず (2/2ページ)

2012.12.10 21:44

日本原子力発電敦賀原発の敷地内断層の調査で「D-1破砕帯」付近の試掘溝を調べる原子力規制委員会の調査団=2日、福井県敦賀市(代表撮影)

日本原子力発電敦賀原発の敷地内断層の調査で「D-1破砕帯」付近の試掘溝を調べる原子力規制委員会の調査団=2日、福井県敦賀市(代表撮影)【拡大】

 敦賀商工会議所の有馬義一会頭は「原子力規制委員会の評価会合では活断層の可能性が指摘されたが、今後は規制委での議論を重大な関心を持って注視していきたい」と今後の推移を見守る考えだ。

 衆院選で遊説中の滋賀県の嘉田由紀子知事は「活断層の上にある原子力発電所は動かさず、即時廃炉にすべきである。責任ある対応を国に求めたい」と文書でコメントした。

 また、県防災危機管理局の田中弘明主席参事は危険な場合は迅速な対応を行うよう政府に要望。「まだ不確定な要素が多い。危ないのか危なくないのか早く結論づけてほしい。中途半端な状態は困る」とくぎをさした。

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