建て替え工事中のＪＲ名古屋駅前の大名古屋ビルヂングで、ビル名を記した屋上の文字看板の撤去作業が１０日行われ、駅前の象徴として親しまれた「大」と「ヂ」などの文字が取り外された。前日からの雪が降り続く中、足を止め、見上げる通行人もいた。９文字分９枚の看板について「グ」から順に１枚当たり約１０分で、作業員が土台の脚部分を切断後、クレーンでつり上げた。

　同ビルは老朽化のため、隣のホテル・ロイヤルパークイン名古屋とともに再開発される。新ビル（高さ約１８０メートル、３４階建て）は１３年５月着工、１５年１０月の完成予定だ。市民からの要望が強かったことから、名称は「大名古屋ビルヂング」を引き継ぐ。【高橋昌紀】