■俳優で旧制麻布中学校の同級生でもある加藤武さんの話
普段の小沢が目をつぶり、安らかに眠っていた。不覚にも涙した。フランキー堺ら中学からの同級生がみんな死んじゃって、悲しいなと言い合っていたら、ついに彼も行っちゃうとは、ショック。彼は独立独歩の人。人を頼らず、自分を信じて生きていく人だった。俳句が好きで、うまく、毎月開く句会には、何があっても参加した。それがここ最近、出なくなり、出ても普通の会話ができず、悲しかった。
普段の付き合いはでれでれだが、仕事はピシッと厳しく、それがよかった。俳優以外にも、放浪芸や大道芸などの研究にも興味があり、文化的偉業で私をはるかに超えていた。尊敬できる友達でした。力が抜けてぼーっとしている。