'01年の大阪と'09年の東京の五輪招致失敗に続く3敗目。
取材現場では、日本で開催したいという願いを持ち、粉骨砕身働いた関係者の情熱に何度も触れることとなった。だが、'02年大会の招致費用の約10分の1、東京五輪招致費用の約17分の1である9億円という低予算への愚痴は最後まで聞かれなかった。招致成功を願う多くのサッカーファン・サポーターにも会い、彼ら彼女らの純粋な思いに触れた。
ハイテクを駆使した次世代W杯、世界との共催という理念は通じなかったし、夏季五輪に立候補して敗れた'01年の大阪、'09年の東京に続く招致3連敗(しかも、いずれも惜しいところまでも達していない)はスポーツ取材に携わる者としてやはり寂しい。あの感動や興奮を日本で見てもらいたい、体感してもらいたいという思いは私自身も強いからである。
だが、勝算の有無や大小にかかわらず、ビッグイベント招致を試みるこの流れを継続すべきかどうか。まずはその位置まで立ち戻って精査すべきではないかという思いを打ち消すことはできない。
今はそういう世の中なのだ。
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