結果を見て、日本の落選を残念がっている人はいても驚いている人はいない。
ロシアとカタールの勝利については、驚いている人も疑問を抱いている人もいる。
FIFA理事会が12月2日、スイス・チューリヒで行われ、2018年W杯開催地はロシアに、'22年開催地はカタールに決まった。
投票は、英国紙のおとり取材による買収疑惑発覚で職務停止処分を受けた2理事を除く、22人のFIFA理事によって行われた。日本が立候補していた'22年は、日本、韓国、カタール、オーストラリア、米国の5カ国で争われ、日本は2回目の投票で落選した。
今回の投票はどこかが過半数を得るまで、最下位の候補を除外しながら繰り返し行われる『五輪方式』を採用した。同数になった場合のみ、ブラッター会長の1票で決まるという方式だった。
小倉純二会長、田嶋幸三副会長も事前から「厳しい」。
'22年は、1回目の投票でオーストラリアが落ち、2回目で日本が落選した。
続く3回目で韓国が落選したことで、4回目はカタールと米国の決戦投票。
最終的には14票を獲得したカタールが8票の米国を上回って決着がついた。一見もつれたような格好ではあるが、カタールはすべての回の投票で10票以上を獲得し、常にトップにいるという完勝だった。
ちなみに、ロシア、イングランド、スペイン・ポルトガル共催、オランダ・ベルギー共催が立候補していた'18年は、1回目の投票でイングランドが落選し、2回目でロシアが過半数の13票を獲得している。当初は本命視されていたイングランドだが、最近の英国メディアによる徹底的なFIFAスキャンダル暴きが影響したとみられている。その落選からあぶり出されるのは、結局FIFAの理事たちに嫌われるとこうなってしまうということか。
日本のこの結果は、スイスで最終プレゼンテーションを行った小倉純二日本サッカー協会会長、田嶋幸三同副会長が事前から「厳しい」と口をそろえていた通りのものであり、各国関係者の見立て通りでもあった。
しかし、読み違えていたこともある。
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