大谷翔平投手 日本ハム入団を表明12月9日 21時46分
大リーグに挑戦する意向を表明したあと、プロ野球日本ハムからドラフト1位で指名を受けた岩手・花巻東高校の大谷翔平投手が9日夜記者会見を開き、日本ハムに入団することを明らかにしました。
大谷投手の記者会見は9日午後6時から岩手県奥州市のホテルで開かれ、会見には大谷投手の父親の徹さんや日本ハムの栗山英樹監督などが同席しました。
大谷投手は冒頭、注目の進路について、「たくさんの方にご迷惑をおかけしましたが、お世話になった人たちに日本でプレーする姿を見てもらうことで恩返しできるよう、ファイターズの一員として頑張りたい」と述べて、日本ハムに入団することを明らかにしました。
大谷投手はことし10月のドラフト会議直前に大リーグに挑戦する意向を表明しましたが、日本ハムから1位指名を受け、入団交渉を行っていました。
入団を決意した理由について、大谷投手は「ピッチャーとバッターの両方で育てたいと聞かされ、最初、自分の中にはそういう選択肢はありませんでしたが、話を聞くうちにやってみたいと思うようになりました。また、栗山監督から『誰にも歩いたことのない道を歩いてほしい』と言われ、そういう選手になりたいと思いました」と述べました。
大谷投手の入団表明を受けて、日本ハムの栗山監督は「これまでも大谷君の将来にプラスになるよう全力を尽くしたいと言い続けてきましたが、今は喜びよりも責任の重さをひしひしと感じています」と話していました。
大谷投手は近く日本ハムと仮契約を結ぶ予定で、日米の球団から注目されていた最速160キロのピッチャーの進路は、ドラフト会議から1か月余りを経てようやく決まりました。
入団交渉で監督デザインのTシャツ贈る
大谷投手の記者会見のあと、日本ハムの栗山監督は自分でデザインしたTシャツを交渉の際に大谷投手に贈っていたことを明らかにしました。
このTシャツは、日本シリーズの最中に栗山監督自身がデザインしたもので、雪の結晶や桜の花とともに羽ばたく鶴の姿が描かれています。
そして、栗山監督の座右の銘の「夢は正夢」ということばとともに「北海道から世界一へ」とのメッセージが添えらていて、羽ばたく鶴と大リーグでの活躍を目指す大谷投手を重ね合わせたということです。
栗山監督は、このTシャツを初めて大谷投手との入団交渉に同席した先月26日に贈ったということです。
“非常にうれしい”
大谷投手との交渉に当たってきた日本ハムの山田正雄ゼネラルマネジャーは「長い1か月だったが非常にうれしい。ドラフト会議で指名したあと、球団の育成の方針などについて資料を持って説明してきた。きょう大谷投手から日本ハムに入団したいということばをいただいて感謝している」と話しました。
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