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93% (参考になった数:154(投票総数:165))
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レビュー
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見事です! これでデビュー作だなんて! あまりに自然で無理がないので、まるで、虚構ではなく、本当にあったことのようでした。 実在のものやこと(軽井沢周辺の事実、浅間山の噴火など)と、モデルがありそうなもの(ライバルの建築家とその代表作品)がうまくグラデーションしていて。 著者と同世代の私には、80年代のころの空気も懐かしく、いまとはちょっとちがうモラルなどもああ確かにそうだったと思いだしました。 語り手のキャラクターと不可分の文章は、まるで天然水。透き通って清らかでうるおされます。小学生のころから探鳥会にでかけていたというエピソードが絶妙なこの若者は、生まれながらの「観察者」で、自然や芸術の賞賛者なのですね。でしゃばらず、ひかえめで、注意深い。「オレサマ」的な人物の真逆。若い男子にしては少し覇気がなさすぎで頼りないかなあと思いますが、一生懸命さが魅力です。彼は、きっと「夏の家」の(恵まれた)末っ子だったのでしょう。 軽井沢が舞台で、ある時代のある家族の日常を描いたものという点では水村美苗さんの『本格小説』と重なるところがあると思いました。 軽井沢やそれに似たどこかに思い出や愛着があるかた、必読です。いや、読書好きなら必読ですね〜! まず母にすすめます。
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53 人中、47人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
五歳の娘のために予約をし、すっかり忘れてたら届きました。 まず、夢中になって読みふけったのが旦那さん。 「……最近の声優さんたちは、歌って踊れるだけじゃなくて、イラストも描けるんだね」 ゆりさんのひとと、あと誰だっけ、おふたり以外「全員」ご自身が声をアテておられるキャラを描いておられます。これがまた、それぞれに味があって、うまい……!
保育園からかえってきた娘も、夢中で読んでましたが、 「そういえば、プリキュアで、はじめから大きなおともだち用の本って、こんどのこれがはじめてらしいよ」 おおっ、そういえば、ぜんぜん総ルビじゃない……! でも、保育園児、食いつくようにどんどん読んでました。
最後にようやく、購入したわたしの手元に……おおお。おおお。 いや、おもしろかったです。 声優さんたちの自分のキャラに対する愛、スタッフのかたがたのプリキュアシリーズぜんたいへの愛を、ものすごく感じました。 もうシゴトだからとか商売だからとかじゃない。 みんな、プリキュアに、たくさんの素敵なものをもらってて、だから、プリキュアが大好きだよー! って感じで。 まさに
「食らえ、この愛」
でございました。
オールスターズデラックスの三番目の映画もたしかにたのしみでございますが、 これまでのプリキュア集大成として、たいへん貴重で、嬉しい企画でした。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
舞台はいまのこの国にあってもおかしくない架空のある町。 主人公(集団)は「ダメなほうのトクソウ」警察内部にできた架空の組織。 章ごとに、ひとつずつ丁寧に描かれる事件のほとんどは、わたしたちが日頃ニュースで目にしては「ああ、また……」とため息をついてしまうあの手のものたち。虐待や、性犯罪など、弱いものは自分の感情の赴くままに餌食にしてしまってかまわないと考える(あるいは開きなおった)ひとたちを起因とする、悲しくも愚かしくおそろしいあの手の犯罪たちだ。
加害者と被害者と捜査するものが絡み合い、ひとつひとつの事件はしかるべきところにおさまっていくが、その都度、禍根が残り、謎が深まっていく。 どうやら、それには、ひとを確実に狂わせるある装置がかかわっているらしい。
牧野さんのいつもの世界同様、デンパなひと、正義のひと、老人、家族や家庭を失くしたひと(ホームレス)、やたら強くて美しい女性、などがあまた登場し、活躍する。だれは信じてよくて、だれはだめなのか、最後の最後までわからない。が……一見「ふつう」で小市民的にマジメなひとたちがいちばんコワイ、かもしれない。
『破壊』を読みおわるころにはまちがいなく加速度がついてページをめくりまくっているにちがいないので、『再生の箱』と二冊セットでお求めになることをおすすめする。
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