NHK佐賀県のニュース 佐賀放送局
原発差し止め訴訟で作家が意見
佐賀県内をはじめ全国各地の市民あわせて4900人あまりが九州電力玄海原子力発電所の運転差し止めを求めている裁判で3回目の口頭弁論が佐賀地裁で開かれ、原告のひとりで作家の片山恭一さんが「原発は、現在の生活のためだけに未来を奪っている」と訴えました。
この裁判は全国41の都道府県の市民あわせて4923人が「福島第一原発の事故で原発の危険性が明らかになり原発を動かすこと自体が個人の人格権と生存権を侵害している」として、玄海原子力発電所のすべての原子炉の運転差し止めを求めているものです。
7日は佐賀地方裁判所で3回目の口頭弁論が開かれ、原告のひとりで「世界の中心で、愛をさけぶ」などの著書で知られる作家の片山恭一さんが意見を述べました。
この中で片山さんは「人間が生存する限り管理し続けねばならない原発は、現在の生活のためだけに人間の未来を奪っている」と訴えました。
この裁判で、九州電力は「十分な安全対策を施しており原告が主張する危険性はない」として全面的に争う姿勢を示し、国は「行政機関としての規制行為を民事訴訟によって求めるのは適切ではない」として国への訴えの取り下げを求めています。
次回の裁判は来年3月22日に開かれます。
12月07日 21時41分
佐賀県のニュース
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