子供の頃から、エリートのレールの上を走ってきた崇。さらなる高みを目指し、自分の欲望を満たすために奔走する彼の姿は、北村さんの目にはどう映っているのでしょうか?有川崇という男の生き様を素直な言葉で語っていただきました。
――有川崇という男を、客観的に見てどのように感じますか?
彼は何を悩み、そういう風な行動を取ったのか。もしかしたら、母親の代わりに嫌われ者を買って出たのかもしれないし、ドラマではそういう裏側も作れますから、そこを出していけるといいですね。
――一人の男として崇の生き方をどう思いますか?
個人的に共感するかって言ったら……(笑)。でも共感するしないは別として、自分の力で切り開こうとしていますよね。自分の力で切り開くという行動は、その時に気づかなくても、のちに自分の財産になる。そういう崇の生き方には感銘できますね。人間、挫折を味わってこそ、いろいろなものが見えてくるし、そこで初めて出てくる新しい価値観が、彼をどんどん魅力的にしていくんじゃないのかなと思います。原作と違って、あまり計算高くなりすぎず、もうちょっと真っ直ぐな崇を、観た人に共感されるような人物を作ろうと思っています。
――演じながらご自身で崇を作り上げていく感じですね。
そうですね。ドラマはみんなで作り上げるものですので、すべて自分が思う通り、100%というわけにはならないものですけど、「こう来るのか、こうなるのか」というふうに受け取りながら演じるのも楽しみの一つ。僕としては、常にその状況をつかんで一生懸命演じることが大事で、楽しみ半分、不安半分です。あとは悩まずに突き進むだけですね。