リニア中央新幹線:新駅設置、「大和郡山市」が最多−−37市町村アンケ /奈良
毎日新聞 2012年11月28日 地方版
県は27日、リニア中央新幹線の新駅(中間駅)の設置場所について、誘致に名乗りを上げている生駒、大和郡山の両市を除く37市町村を対象に実施したアンケート調査の結果を公表した。設置場所は「大和郡山市」と回答したのが9市町村で最多で、「生駒市」との回答はなかった。「奈良市北部」としたのは、アンケート実施後に誘致に乗り出した奈良市のみだった。
アンケートは県が市町村の意見を参考にするために実施。9月10日の県・市町村サミットで生駒、大和郡山の両市がプレゼンテーションしたそれぞれの利点を踏まえ、設置場所や重視すべき条件などを問う内容で、両市を除く全37市町村から回答を得た。
設置場所は自由記述で21市町村が回答。「大和郡山市」が、宇陀市など9市町村で最も多く、それ以外でも「県中央」「少しでも南部に」「大和郡山が北限」など、中和地区を想定しているとみられる回答が、香芝市など8市町村に上った。これ以外では、「奈良市北部」(奈良市)、「県が最適とする場所」(東吉野村)など。
重視すべき条件を問う項目では「駅設置による波及効果が高い場所」が下北山村など7市町村で最も多かった。
県は「意見集約の結果は、今後、議論を深める際の参考にしたい」としている。【伊澤拓也】