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常磐共火など石炭ガス化発電来春商業化 福島・いわき市

 常磐共同火力(東京)とクリーンコールパワー研究所(いわき市)は3日、石炭ガス化複合発電(IGCC)の実証機(出力25万キロワット)の商業運転を来年4月に同市で始めると発表した。IGCCの商業運転は国内初。
 石炭をガス化してガスタービンを回し、高温の排ガスで蒸気タービンを回して発電する。実証機はいわき市(約12万8000世帯)と同規模の一般家庭の使用電力を賄える発電量を持つ。
 常磐共同火力が商業運転に合わせて研究所を吸収合併する。電力は東京電力が全て買い取る。
 2007年に実証実験を開始し、5000時間の耐久運転を達成し、最新鋭の石炭火力発電と同程度の発電効率も上げて商業運転のめどが立った。実験を来年3月に終え、商業運転に移行する。
 IGCCは二酸化炭素排出量が従来の石炭火力発電より2割削減できる。東電は11月に公表した新経営方針で、IGCC技術を生かした最新鋭石炭火力発電所を福島県沿岸部に新設する計画を打ち出している。
 常磐共同火力は東電、東北電力などが出資している。


2012年12月04日火曜日


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