フィギュアスケート:NHK杯 羽生「4回転勝負」 真央、ソチを見据え−−きょう開幕
毎日新聞 2012年11月23日 大阪朝刊
最終戦のNHK杯が23日、宮城県利府町のセキスイハイムスーパーアリーナで開幕する。22日は本番リンクで公式練習があり、GPファイナル(12月、ロシア・ソチ)進出を目指す選手たちが氷の感触を確かめ、決戦に向けた気持ちを高めた。
GPファイナルには、各種目とも出場2大会の獲得ポイント合計で6位までの選手・組が出場権を得る。
男子では、地元出身の17歳、羽生結弦(はにゅう・ゆづる)=宮城・東北高=は今大会2位以上を確保すれば、自力でのファイナル進出がかなう。ライバルは高橋大輔(関大大学院)やハビエル・フェルナンデス(スペイン)ら。羽生はこの日の公式練習で4回転ジャンプを奇麗に決め、「すごくハードな練習をこなしてきたので、今回の大会は自信をもってできる」と、「4回転勝負」への手応えをつかんでいた。
女子の浅田真央(中京大)は4季ぶりのファイナル出場が懸かる。第3戦・中国杯を制した浅田は、今回4位以上が進出の条件。14年ソチ冬季五輪の本番会場で行われるGPファイナルを見据え、「まだソチ(五輪の代表)に決まったわけではないが、五輪に近づく感じを味わってみたい」と意欲を燃やしている。スケーティング強化が中心だった佐藤信夫コーチとの練習も、ジャンプ練習が増えてきたといい、「いい滑りができている。(中国杯で取られたジャンプの)回転不足を改善したい」と語った。
男女とも23日にショートプログラム、24日にフリーが行われる。【芳賀竜也】