<まさかわたしが!? “SNS”の落とし穴>
専門家ゲスト:いしたにまさきさん(内閣広報室IT広報アドバイザー)
ゲスト:山崎樹範さん(俳優)、城之内早苗さん(歌手)
リポーター:山田大樹アナウンサー
<【特集】いじめ 3,100通の反響>
専門家ゲスト:山脇由貴子(児童心理司)
リポーター:中谷文彦アナウンサー
いつでもどこでも世界中の人々とつながることが出来るソーシャルネットワーキングサービス。子育てやグルメなどの情報を収集したり、学生時代の友人と再会したりと、SNSを介したつながりが、急速に広がっています。しかしその一方で、人間関係のストレスに悩んだり、思いもかけないトラブルに遭遇する人も増えています。SNSとの上手なつきあい方を、内閣府IT広報アドバイザーのいしたにまさきさんに、教わりました。
NHKネットクラブでのアンケートでは、40代女性の68パーセントが「SNSを利用していると答えています。しかし、その75パーセントが“SNSを利用していて煩わしい”と答えています。
40代の主婦は、飲み会での自分の写真を、同席していた友人にフェイスブックに無断で投稿されてしまいました。主婦のフェイスブックには、職場の元同僚や、親族、高校時代の友人などが“友達”として登録されており、“友達”ならば誰でもこの写真を見られるような設定になっていました。しかも“友達”の1人には義母もいました。
義母は、入院中の義理の父親を看病しており、主婦は「この写真を見られれば不謹慎に思われることは間違いない」と、ヒヤヒヤしたそうです。
一般社会では心がけることも、なぜかSNS上では忘れがち。
写真を撮るときには「アップしていいですか」と一言かけるのがエチケットです。
ある主婦は、今年離婚した夫から、本人や家族を中傷する内容のメッセージを友人に送られてしまいました。フェイスブック上の“友達”として登録されていた元夫は、フェイスブックから妻の友達リストを入手し、メッセージを送っていたのです。最も知られたくない情報を、友人に知られてしまったTさんは、同窓会に誘われても参加できなくなってしまいました。
SNSでの繋がりを悪用されそうな危険を感じた場合には、すぐにブロックをするべき。
ブロックとは、携帯電話でいうところに着信拒否のようなもので、ブロックされた相手がアクセスしようとすると「リクエストされたページは見つかりませんでした」という表示がでて本人のページにアクセスしようとしても出来なくなります。
30代前半の専業主婦Aさんは、SNSで、同年代の友人とママ友サークルを結成。
しかし、借金の無心ばかりしてくるメンバーが現れたことでトラブルが発生。
メンバーの関係も悪化し、サークルは休眠状態になってしまいました。
SNS上でのつながりは“弱い”絆。特定の共通点で繋がっているだけで相手の生活を知っているわけではありません。“退会させる”など“強い”アクションを起こせば、つきあいの濃さにあわないばかりか、トラブルにもなりかねません。新しいSNSのグループを作り、相手に知らせずに、移行させるなどすればトラブルがおきにくい。
インターネットを安全に使う方法について調査・研究を行う情報処理推進機構には「自分の名前で勝手にツイートされてしまった」という相談が寄せられています。
実はこれ、ユーザー側の“うっかりクリック”によるもの。フォローする相手のツイートに添付されたURLをクリック、さらにそのホームページにログインすることで、第三者に“勝手にツイートする権限”を与えてしまっていたのです。そもそも、この仕組みは第三者に悪用される危険性もあり、注意をよびかけています。
もし怪しいURLをクリックしてしまった場合、解除する方法もあります。
詳しくは、情報処理推進機構のホームページをご覧下さい。
ホームページ:http://www.ipa.go.jp/security/txt/2012/10outline.html
先月21日、「いじめ対策 大人にできること」をお伝えしたところ、番組に3100通のファックス・メールが寄せられました。反響を寄せてくれたのは、実際にいじめられている子どもやその親、過去にいじめの被害を受けたことのある親子、いじめたことのある人、元教師などです。今回の番組では、そうした方々の実体験に基づくご意見・ご感想を紹介しながら、いじめについてゲストの方々と議論しました。
いじめに悩む子ども達の相談にのっている、専門家ゲストの山脇由貴子さんは、どんないじめも命の危機につながりうると、大人は危機感を持って対応する必要があると言います。
また、子どものいじめに気づいた時の親の対応について、山脇さんは以下3つを心がけてほしいと言っています。
【我が子のいじめに気づいたら・・・】
・学校を休ませ、理由を子どもに伝える
・いじめについて無理に聞き出さない
・子どもの話をまるごと真実として扱う
■子ども向けの相談窓口
「チャイルドライン」(18歳まで)
電話:0120-99-7777
「24時間いじめ相談ダイヤル」
電話:0570-0-78310
「子どもの人権110番」
電話:0120-007-110
■保護者向けの相談窓口
「子どもの人権110番」
電話:0120-007-110
「ヤング・テレホン・コーナー」
電話:03-3580-4970
「東京都いじめ相談ホットライン」
電話:03-5800-8288