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kojitakenの日記

2012-10-18 佐野眞一の「ハシシタ」の件だが、事実を不可視化する方が有害だ

佐野眞一の「ハシシタ」の件だが、事実を不可視化する方が有害だ

佐野眞一が『週刊朝日』のスタッフとともに連載を開始した「ハシシタ 奴の正体」の件で、橋下徹が反撃に出た。


朝日新聞デジタル:本社など取材、橋下氏が拒否 週刊朝日の連載めぐり - 政治

本社など取材、橋下氏が拒否 週刊朝日の連載めぐり


 橋下徹大阪市長は17日、朝日新聞出版が発行した「週刊朝日」10月26日号に掲載された橋下氏に関する連載記事「ハシシタ 奴の本性」の第1回について、「言論の自由は保障されるべきだが、一線を越えている」などと批判。そのうえで朝日新聞グループの見解が示されなければ、朝日新聞社朝日放送など関連メディアから記者会見などで質問されても、回答を拒否すると述べた。

 橋下氏は報道陣に対し、ノンフィクション作家の佐野眞一氏らが執筆した週刊朝日の記事について、橋下氏の家族関係の記述が中心テーマになっていると主張。「政策論争はせずに、僕のルーツを暴き出すことが目的とはっきり言明している。血脈主義ないしは身分制に通じる本当に極めて恐ろしい考え方だ」と非難した。

 朝日新聞出版は2008年4月に朝日新聞社から独立した別会社。

 朝日新聞出版の井手隆司管理部長は、橋下氏の発言を受けて「週刊朝日は、当社が発行する週刊誌であり、朝日新聞とは別媒体です。同誌を含め、当社の刊行物は当社が責任を持って独自に編集しています。今回の記事は、公人である橋下徹氏の人物像を描くのが目的です」とのコメントを出した。

朝日新聞デジタル 2012年10月17日20時22分)


この件で、佐野眞一と『週刊朝日』は「行き過ぎ」だ、とする意見を多く目にするが、私はそれには全く賛成しない。

昨年秋、大阪ダブル選挙の直前に『週刊文春』と『週刊新潮』の記事を立ち読みした時には、単なる差別的視点しか感じなかったので、私はこれらを批判した。しかし、今回は違う。佐野眞一の連載記事の第1回を読んで、私は納得させられた。私は佐野を支持する。

ところで、一昨日(16日)夜、それまで新聞広告も何も見ておらず、いきなり本屋で『週刊朝日』を見た時、記事のタイトルと著者名に驚いた。『週刊朝日』と佐野眞一と橋下という取り合わせがミスマッチで、えっ、佐野眞一が『週刊朝日』に橋下のノンフィクションを書くの? と思った。

私の脳裏に真っ先に浮かんだのは、1993年の筒井康隆の「断筆」騒動である。あの時、朝日新聞の本田雅和という記者は、先頭に立って筒井康隆の「てんかん患者に対する差別」を糾弾した。もちろん、『週刊朝日』を現在のような朝日新聞出版ではなく朝日新聞社が出していた頃から、『週刊朝日』は朝日新聞本体の「進歩的」(死語)とされていた路線に満足しない、保守的な層のニーズにこたえる週刊誌であって、朝日新聞とはずいぶん論調が違っていた。1980年に朝日新聞が「ソ連は脅威か」という連載をしていた頃、『週刊朝日』巻末のコラムで朝日新聞編集委員の故百目鬼恭三郎がこの連載を批判したことがあった。当時このコラムは「東」(東京出身)の百目鬼と、「西」(大阪出身)の故谷沢永一が交代で執筆し、「おきゃがれ あほかいな」という副題がついていたが、この東西の両論者とも相当に、というより激しく「右」に偏った文章を書いていたのだった。今でも、朝日新聞と『週刊朝日』の論調が全然違うことは常識だろう。

だから、今回橋下が週刊朝日朝日新聞出版)のみならず、朝日新聞本体と、あろうことかABC朝日放送の取材まで拒否する姿勢をとったことに関して、「朝日」とひとくくりに受け止める人が多いことに大いに違和感を持った。佐野眞一の新連載「ハシシタ」などは、むしろ「朝日新聞的良識」とは対極にあるアウトロー路線だとしか私には思えないのである。私に言わせればこの新連載はきわめて「反朝日」的である。

佐野眞一といえば『小泉純一郎 血脈の王朝』という本を2004年に文藝春秋から出しているが、だからといって小泉純一郎が月刊『文藝春秋』や『週刊文春』の取材を拒否したという話は聞いたことがない。また、橋下と似た出自を持つ野中広務魚住昭に月刊『現代』で出自についていろいろ書かれた時、野中が魚住にクレームをつけたことを魚住自身が書いていたが、だからといって野中が講談社の取材を拒否したという話も聞いたことがない。

今回の橋下のリアクションから連想したのは、70年代の部落解放同盟である。私は兵庫県で子供時代を送ったが、兵庫(他に広島もそうだったらしいが)の「同和教育」は明らかに行き過ぎだった。あれは、まだものの考え方の固まっていない小学生に対する洗脳にほかならなかった。それをうすうす感じたためか、私は「石川青年を返せ!」という「狭山事件」のビデオを見せられても、素直に納得はできなかった。また、当時部落解放同盟は、何かというと「差別表現」を見つけ出しては「つるし上げ」「言葉狩り」などを行った。この解放同盟の行き過ぎは、共産党から厳しい批判を受け、私にはそちらの方が正論と思われたが、その共産党系のライターたちにしても、ひところ『別冊宝島』として出た同和利権のムックにおける「狭山事件」の記述の中には、(今では無実であることが明らかになっていると佐野眞一も書いた)石川一雄氏に対する不当な差別を助長するような文章が見られた。だがそれも結局、差別表現を見つけては目くじらを立てて「つるし上げ」を行っていたかつての解放同盟が、もともとは同じ立場にいたはずの彼らに対する批判者(の一部)を、逆方向に行きすぎた「差別を助長する」側へと押しやったといえるのではないか。「つるし上げ」によって現実を不可視化した結果がこれだ。橋下が「取材拒否」を行って連載を封じてしまおうとしているのも、同じ効果をもたらすだけではないかと思う。

そもそも、今、橋下徹の出自が詳らかになることが原因で、橋下が人気を失って失脚することなどあり得ないだろう。橋下の出自をあげつらって悪口を言いそうな人間など、麻生太郎以外に私には思い浮かばない。橋下の出自を明らかにすることが差別を助長して、それを隠すことで差別をなくせるなどとは、ナンセンスもいいところだ。むしろ事実を隠して不可視化する方がよっぽど差別を助長して有害だとしか私には思えない。少なくともかつての解放同盟の愚挙を思い出すと、それ以外の結論にはたどり着けない。すべてを白日の下にさらす方がよほど差別をなくすことにつながるのではないか。たとえば私が「狭山事件」について納得できる説明に行き当たったのは、「同和教育」を受けてから38年経った今年になって、鎌田慧の『狭山事件の真実』を読んだ時だった。小学生の時に受けた狭山事件の「同和教育」ビデオは、この事件を敬遠したくなる気持ちを私に起こさせただけだったのである。

佐野眞一は、大学卒業後、一時ヤクザ資本系のタウン誌のライターをやっていたこともあり、そのせいか最近でも沖縄ヤクザを取材して興味深い記事を書いてきた人だ。外交官としてエリートコースをたどった(?)天木直人や孫崎享とは全く違う。「ハシシタ 奴の正体」が部落差別を助長するものになる可能性は皆無だと私は信じるし、その記事によって橋下人気が息を吹き返すという想定にも、リアリティを感じない。

むしろ、小泉純一郎野中広務が全くやらなかった取材拒否という橋下の挙動の方が、よほど「橋下を頂点とする新たな階層構造」を作り出すリスクが大きいと思う。朝日新聞出版との関係が遠いABC朝日放送の取材まで拒否しようとは、常軌を逸している。つい数か月前、橋下が大阪市職員の「思想統制」を行おうとした事実を、われわれは忘れてはなるまい。そもそも、同じ「差別と闘ってきた」政治家といっても野中広務橋下徹は正反対のベクトルを持つと言って良い人間であって、差別のない社会を目指してきたであろう野中とは対照的に、橋下は、自らを差別してきた社会に対して復讐してやろうと考える人間である。

歴史には、ヒトラーという橋下とよく似た人間がドイツを破滅させた前例もある。橋下が大衆を扇動するメカニズムを明らかにするためにも佐野眞一と『週刊朝日』の仕事は必要だ。橋下の圧力になど屈することなく、連載を続けてほしいと強く願う。


[追記](2012.10.18 21:45)

記事を誤読している読者がいるようなのでお断りしておくが、私が「朝日新聞的良識」と書いたのはもちろん皮肉であり、「そんな朝日新聞的偽善などくそ食らえ」という意味だ。そうでなければ、私が「反朝日」的と評した佐野眞一と『週刊朝日』の記事を「支持する」はずがあるまい。そんなことも読み取れないのか。もちろん私は1993年に筒井康隆が起こした断筆騒動の時には筒井を支持し、「差別用語」批判(というより「言葉狩り」)を行った朝日新聞記者の本田雅和など支持しなかった>id:vanfem

それから、この記事のリリースは2012年10月18日午前2時54分だ。14時の記者会見で橋下が何を言おうが、そんなことは記事に反映されていないのは当然だ。そもそも、記事にタイムスタンプを表示してる。それくらい見てからコメントしろ>id:tennteke

gambistagambista 2012/10/18 09:34 とりあえずお前は名を名乗れや!

zenzaburozenzaburo 2012/10/18 10:16 橋下の狙いどころは「ヒトラー並みの浄化運動」「出自差別」。これが心を揺さぶるところがあるのは、多くの日本人が戦後リベラリズムを共有しているからであって、そこへ情緒でアピールしているのです。しかし、戦後を全否定・リセットする人々がそんなものに頼る必要はないはずだ、いや頼られても困る。大日本帝国はヒトラーの同盟国だったのであって、貴族院は出自で資格が決まっていた。今の日本は戦前(悪いところばかりじゃないよ)を選ぶか戦後(いいところばかりじゃないよ)を選ぶかにあり、中間はない。戦前を選んでおきながら戦後日本の情緒にアピールするのは極右のいつものやり方です。

tarari1036tarari1036 2012/10/18 10:39 橋下のユニークな人間像、政治家像を解き明かすためには彼の出自、被差別部落出身とヤクザの父親ということは欠かせない。彼の政治上の主張は彼自身の上昇志向と「成り上がり」の体験から来ている面が大である。彼の主張の一面に平等志向が見られること、在日外国人の参政権を主張したこと、中国・韓国との友好において歴史問題に気を使っていたことなどは、部落出身と関る。彼は憲法・法律を無視するが、府市職員などに強力に秩序を守ることを強制した。彼は法を破っていいと考えるのではなく、現行の法体系が不合理であり、彼の考える、そして俗人にわかりやすい秩序こそが現行の法体系に置き換わるべきだと考えているのである。彼の考える法規範のもとになっているのはヤクザであった父親の教えなのである。

市民によって選ばれた政治家は市民に所信を表明する義務を有する。そして、所信を表明する場は政治家自身が作るのではなく、マスコミが設定する場でなければならない。これが民主主義社会の原則だ。朝日に対して一切質問に答えないというのは、民主主義に敵対することだ。

彼の出自についてはすでに市長選の時期に文春・新潮によって明らかにされており、出自について書かれること自体で失うものは何もない。差別を助長するものだとの主張であるが、実際に書かれた記事に差別的主張があればその時点で大いに反撃するべきだ。もし差別的記事であるなら私も佐野を批判する。しかし、書かれる前から書いてはいけないなどというのは言論統制になる。

彼は同情を引くことができると判断したら、できるだけみじめと見える風を装って出場する。この発言は注目と同情を引いて支持を集めるためのクサイ芝居だ。
彼自身、区長たちにこれからは「君たちにプライバシーはない、マスコミに裸にされる」と訓辞したのたから、マスコミに何を書かれてもしかたないはずだ。

佐野には渾身の筆致による橋下像の解明を期待したい。しかし、ジャーナリズムとしていささかも部落差別を助長するような、偏見や既成観念によった記事を書いてはならない。単なる家族のプライバシー開示に終わってはならない。

vgobpavgobpa 2012/10/18 12:52 取材拒否されて困るのは、本当は橋下ではないでしょうか。
彼はマスコミに取り上げられることで人気を得ているのですから。
それがたとえ否定的に取り上げられてあってもです。
そもそも取り上げなければ、人気もなくなるでしょう。
週刊朝日は、紙面を提供して橋下の反論を載せる提案はすべきでしょうが、それが
拒否されるなら、朝日系列はもう橋下を無視してもいいでしょう。

本来は、取材拒否ならば、同業他社は自主的に橋下に取材に行かずに
橋下に抵抗して、取材拒否を撤回させるべきです。
以前、前原が産経新聞を取材拒否にした際に、朝日も批判していました。
イデオロギーやカラーの違いを超えて、こういうときはマスコミは戦わねばならない。

weyoume3weyoume3 2012/10/18 14:23 橋下氏は「同和だからルーツを書いてはいけない」と言っているように思えるんですよね。自分が華麗なる一族だったら何も言わないどころか大いに取材に協力した気がする。橋下氏が「親が同和でもヤクザでも、弁護士や知事や市長になれるんだぞ!」とは言えないところが、共和党で同性愛の議員が必死に隠そうとしているところに似ているんですよね。差別と言っている本人が自分を差別しているというか、自分の感情と折り合いをつけられていないというか。文春新潮の時に橋下氏が「妻にも何も言っていない」と言ったので、妻にも何も言わず黙っていたのかと驚いた点でもあります。

また、政治家の評伝なら育ちに言及するのは当然だと思うんですね。ブレア元首相やオバマやその妻やライス元国務長官のルーツは当然報道されている。政治家でなくともAERAの連載「現代の肖像」では取り上げた人物の生育環境の話が当然のように出てくる。政策論争で評伝は書けない。橋下氏はノンフィクションを全く読んだことがないか、自分が無茶なこと言っていると知っていてこういう態度なのかのどちらかでしょう。

ttp://members.jcom.home.ne.jp/kashii-ke/babel/00-07/editorial.htm
先日の「天声人語」に、英国のブレア首相夫人の男の子誕生を祝して、タイムズ紙がブレア首相の家系図まで添え、それによれば赤ちゃんの先祖には、「二人の殺人者、五人の酔っぱらい、11人の評判のよくない俳優」がおり、殺人者の一人はリンカ−ン大統領を暗殺した男なのだと書いていると、紹介していた。

hiroskywalkerhiroskywalker 2012/10/18 14:31 週刊朝日と佐野氏にはまったく悪意を感じないという方が多いのでしょうか。出自を明確にするのとそれを理由にしてレッテルを貼るのは次元が違いませんか?

hiroskywalkerhiroskywalker 2012/10/18 14:33 weyoume3 さんは橋下氏のこと嫌いなんですか?

hiroskywalkerhiroskywalker 2012/10/18 14:34 アンチしか居ないのか。。。。。

weyoume3weyoume3 2012/10/18 15:21 hiroskywalkerさん

別に好きでも嫌いでもないです。被差別部落出身のジャーナリスト・上原善広氏や噂の真相元記者・西岡研介氏と似た感想を抱いただけです。

橋下氏についての週刊朝日連載
http://u-yosihiro.at.webry.info/201210/article_8.html

https://twitter.com/biriksk/status/258741875547205633
(承前)それにしても橋下氏はなぜ、今回の佐野さんの連載に激怒し、版元の朝日新聞出版だけでなく。朝日新聞、朝日放送など全ての「朝日新聞グループ」の取材を拒否するまで態度を硬化させたのだろうか?(続)
https://twitter.com/biriksk/status/258742118049259520
(承前)というのも、「それ」を書くことの是非は(今は)置くとして、だ。 実父が被差別部落出身で、過去にヤクザだった者だった…、また従兄弟が金属バットで人を殴り殺していた…などという橋下氏の?出自?や親族のインサイドストリーについては…(続)
https://twitter.com/biriksk/status/258742706786947072
(承前)これまで森功さんや上原善広くん、藤吉雅春くんら優秀なノンフィクションライターたちが既に書いているのだが…。佐野さんがそれらを書き過ぎたためか、「橋下家の家系図」まで載せたことが気に食わなかったのか…。どこが橋下氏の琴線に触れたのか…それのほうが興味があるなぁ…(了)

vanfemvanfem 2012/10/18 17:39 私は橋下に対し、好きでも嫌いでもない、自分の選挙区に維新の会の候補者が来ても投票はしないという程度にしか意識はしていないが、この記事に関していえば橋下の行動に基づいてすらいないちゃんちゃらおかしい記事だと感じる。「朝日新聞社的良識」「」

tennteketennteke 2012/10/18 17:53 これ、何時に書いたんだ?14時からの記者会見で、ABC放送の取材拒否は引っ込めたし、何度も何度も「橋下disる宣言!その理由は橋下が同和の血を引いているからだ!政策なんて関係ねー!」で頭に来た!と言っていたのだが。

vanfemvanfem 2012/10/18 18:08 誤送信失礼。

続けさせてもらうと、この記事では橋下に関連した部分は精々市職員の部分程度、今回の問題に沿う部分については、論拠となる部分も見せずに週刊朝日の記事に「説得させられた」の一言。朝日新聞との関わりあいについても執筆責任者が違えばその論調が大なり小なり違うのは当たり前で、それを論拠に朝日新聞社は週刊朝日に対し、何も責任を追う必要はないというようなことをはっきりしない口調でいう。朝日新聞社の立場は「朝日新聞社的良識」を持つため問題ないようだが、朝日新聞社が当記事に関して容認、批判、切り捨てなど何一つ対応をとっていない現状で私達は良識も何も語る術を持たないのではないだろうか。そも橋下は被差別部落出身であることを公表したことではなくそれを論拠に他者の批判を行なう姿勢そのものを問題視しているのであり、それに対する反論もなにひとつなされていない。挙句文章の締めは恐ろしいヒトラー的な橋下の圧力に負けるなという。橋下をヒトラーとあげつらう論調は巷に溢れているしそういう表現を用いてもらって多いに結構だが、それらは正しく批判しているからこそかろうじて意見として認められるのであり、この記事においてはただの中傷以外の何物でもない。

tarari1036tarari1036 2012/10/18 22:41 朝日放送に対しては取材拒否を取りやめたというが、だからどうだというのだ。そもそも朝日グループに対して取材拒否をしたという時点で狂っている。今回の件は橋下支持層に対してはアピール効果があると踏んで、喧嘩は大きいほうが、目を引くからその方がいいと計算して始めたのだろう。
しかし、佐野の記事の内容に対して文句があるなら、佐野に対して反論するのが筋ではないか。週刊文春、週刊新潮の記事のときは依頼原稿ではになく、雑誌社のライターが書いたはずだ。今回は、佐野に対する依頼原稿である。ライターの主張は媒体の主張そのものではない。ライターを飛び越え、週刊朝日も飛び越えて、朝日新聞や朝日放送に対して取材拒否を声明するというのはルール違反だ。

そもそも、橋下は小なりといえども権力者だ。権力者が自分のことを報道するメディアをチョイスできるとしたらどうなるか。自分に都合のいいことしか書かないメディアしか残らなければ、報道機関による権力のチェックは成り立たない。記事に不都合があれば、堂々と反論すればよい。

民主党の前原前政調会長はサンケイ新聞が「口先番長」攻撃を繰り返すのに激怒して、取材拒否を行なったが、いくらも経たず、撤回した。メディアは総じて前原に対して批判的だった。橋下は今回、どこまで頑張るつもりか。

ところで「ハシシタ」の見出しを付けたのは佐野ではなく、週朝の編集部だろうが、感じが悪い。人の名前くらいはキチンと呼ぶべきだ。私はmixiの日記などでは橋下にいろいろの呼び名を作って書いているが、これは相手が出てきていないからだ。いろいろな掲示板で論争することがあるが、どんなに敵対する相手に対しても相手の名前をもじって呼ぶことはしていない。相手を認めてないところではどんな批判も相手の胸に届かないからだ。相手が私の名前をもじって呼んできたら、厳しく注意している。

rebma129rebma129 2012/10/18 22:51 大阪の部落開放同盟というのが謎です。
維新の会に先日、谷畑孝が入党しましたがこの人は上田卓三の子分だった人です。

っでちょっとそれますが東京と副知事の猪瀬直樹さん
(1959年アキヒト皇太子の車に投石した青年にシンパシー寄せる文章を書いた青年作家の石原が、後年ガチガチのウヨク政治家になったことに違和感を感じると80年代売り出し中の頃の猪瀬は書いた)

その猪瀬直樹が
2001年にティグレで講師をやったり
http://www.ueda-takumi.com/jpn/seikei.htm
2005年に上田の追悼文を寄稿したり
http://outlaws.air-nifty.com/news/2005/08/post_a61c.html?optimized=0

と並々ならぬ関係にある事をうかがわせるのですが

しつこい様ですが、その猪瀬直樹が
先月末大阪にやってきて
維新の会の教育政策の影のブレーンをやってる前科三犯の増木重夫の会で
松井大阪知事なんかと仲良く講演会をやってるんですよね
http://mid.parfe.jp/kannyo/100kiroku/ippannkaigi/H24-25/H24-9-29-inose/top.htm

社会党だった谷畑が自民に寝返ったときは野中の仕業と思っていましたが、
橋下が公明党選挙協力を表明したときは政治ゲーム理論の結果と思っていましたが、

いやいやどうして部落開放同盟という組織自体が一筋縄では行かない組織だと認識しました

HSEHSE 2012/10/18 23:31 この男が佐野の手法に賛同するのは、とっている手法がまったく同じだからだ。まずイデオロギーからの好き嫌いがあり、それを補強するために適当に「事実」を寄せ集めて恣意的に編集するというやり方が同じだからだ。それにしても利権にタカることを拒否した部落出身者にこれほど「人権派ジャーナリスト」が残忍に醜悪な振る舞いをみせるとは。左翼の本性を見た。

redkittyredkitty 2012/10/19 05:49 朝日新聞出版が編集長名で「おわび」を出しましたね。2012年10月19日(金)朝日新聞朝刊。たいへん残念です。

bogus-simotukarebogus-simotukare 2012/10/19 06:47 佐野が石原本『誰も書けなかった石原慎太郎』(講談社文庫)を以前書いたとき今回と似たようなことを言っていたのを思い出しました。ちなみに後に『空虚な小皇帝・石原慎太郎』(岩波書店→後に講談社文庫)を書いた斎藤貴夫と対談したときも斎藤から「僕は都知事になった石原の政策(日の丸・君が代押しつけ、築地移転計画、新銀行東京、差別暴言など)に興味があるし、そこを批判するのが有益だと思ってるけど、どういう学生生活を送ったかとか出自にこだわる佐野さんは違うんですね」と言ったことを思い出してああ、今回も変わらないんだなと。個人的には佐野本より斎藤本の方が俺は好きですが。佐野本は石原への政策批判があまりないんで。

tennteketennteke 2012/10/19 06:56 はぁ?タイムスタンプの場所を知らなかっただけの奴に、何ハッスルしちゃってんの?御輿から梯子外されて、必死だな。w

tonybenn1973tonybenn1973 2012/10/19 07:44 週刊朝日早くも謝罪だって。内容の是非はともかく、速攻で謝るくらいなら最初から記事載せんなよって話。どんだけ覚悟ないんだよ、この河畠とかいう編集長。

snake_of_augustsnake_of_august 2012/10/19 08:40 書いた本人たちが謝罪するほど内容が悪辣なのに、支持しちゃって大変ですね。

tarari1036tarari1036 2012/10/19 09:22 bogus-simotukare さん、斉藤貴夫と佐野真一に対する評価は同感です。出自と政治主張、政治手法の関係を明らかにすることを一番期待していたのですが、佐野の記事は今のところ橋下を取り巻く雰囲気に対する印象批評で留まっていますね、

kazuki_aquakazuki_aqua 2012/10/19 10:31 何で橋本さんはこんなに嫌われているんだろ??
政策で失敗って何かあった??

タタく人はみんな結局、生理的にイヤってだけでしょ?
人となりの話なんかどうでもいいんで、政策の話してほしい。
結果をだしてくれたらそれでいいですよ。
今までの大阪市議、府議ってろくなのいなかったじゃん。
こんなことするより、比較検証してみてよ。

新しいことをしようとする人が現れたとき、足を引っ張ろうとする日本人の陰湿な癖 なんとかなんないかなぁー。既得権益、生まれがいい人はほんとにいつも必死になるんですよ。失敗したっていいじゃん、俺は大阪が住みやすい都市だとはまったく思わんよ。これが過去の府議、市議の成果(結果)なんですよ。

自分の住んでる土地の話じゃないから、結局、他人事でパッとしない話ばかりですね。
ツマンネー。

andy22andy22 2012/10/19 22:12 橋下の政策で成功したものってありましたっけ??

Gl17Gl17 2012/10/20 14:51 >政策の話してほしい。

橋下批判が出た時だけこういう話が出るような。ていうか政策の方針に対する批判なんだけどね基本的に。
そもそも何を成功させたとか言ってる人は市長の公称を鵜呑みしてるだけで、実際に政策検証してる記事は批判が大半ですよ。橋下市長がやったことは殆ど成果を出してない、せいぜい国歌強要条例を作ったとか有害な「成果」くらい。

denebstationdenebstation 2012/10/25 01:26 橋下氏の週刊朝日に関する一連の騒動にちょっとだけ興味があり、ネットで調べていてたまたま見つけたので訪問させていただきました。
で、この日記やそれに関するコメントなどをざっと読ませていただいての感想なのですが、正直なんだかとても薄ら寒い気持ちになりました。
大きなメディアが連日報じている橋下氏の言動・またそれに対する報道のあり方についても、よく薄ら寒いもの・違和感を感じたりするのですが、それと同じようにこの日記やそれに対する反応あるいはやりとりをみていると、同じような気持ちの悪さを感じずにはいられませんでした。
私はあまり頭がよくないので、そのへんの薄ら寒さや違和感を的確な言葉で表現できないのですが、みなさんはとくにそのあたりはなにも感じていないのでしょうか。ネットやテレビとはそういうものだ、くらいに思っておけばいいのでしょうか。

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