厚生労働省関東信越厚生局は４日、前理事長が傷害容疑で千葉県警に逮捕された社会福祉法人「愛と光の会」（東京都荒川区）に対し、社会福祉法に基づく特別監査を実施した。同法人が運営する千葉県南房総市の精神障害者施設で発覚した一連の虐待疑惑について、前理事長が法人代表だったことを重視した。

　障害者虐待防止法に基づく通報をきっかけにした国の特別監査は初めて。

　担当官が新理事長らから事情を聴いた。逮捕事案となった元入所女性への傷害や水風呂に入れるといった千葉県が認定した虐待について、なぜ法人として止められなかったのか、認識や対応を尋ねたとみられる。【野倉恵】