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【大リーグ】イチロー、行き場がない!? ヤ軍以外の選択肢消失、残留なら大幅減俸2012年12月5日 紙面から 【ナッシュビル(米テネシー州)穐村賢、大城和美】イチ、来季はどこへ!? 各球団首脳や代理人が一堂に会するウインターミーティング(WM)が3日(日本時間4日)、当地で開幕。複数球団と交渉中と代理人が“売り手市場”を強調したイチロー外野手(39)=ヤンキースからFA=だが、古巣ヤ軍をはじめ、移籍先候補とみられていた数球団にWM初日で“動き”が出る中、新所属先が不透明になってきた。ヤ軍残留を最優先としながらも、再契約の場合は大幅な減俸を迫られそうな気配。有力移籍先の一つだったジャイアンツがアンヘル・パガン外野手(31)=ジ軍からFA=の引き留めに成功するなど、選択肢も狭まり、“より取り見取り”とはいかなくなってきた。 ヤ軍残留の場合は半額以下の大幅減が予想されていたイチローの来季年俸がさらに値崩れする可能性が出てきた。 WM会場で報道陣に対応したヤ軍のキャッシュマンGMは「イチロー側と話し合いをしていることは確かだが、報告できることは何もない」と現状を説明。さらに「今後はどれだけの予算が残っているかを考えて、外野手、内野手に照準を合わせる。捕手の補強も視野に入れつつ、交渉していくことになる」と今オフの補強費用が残り少ないことをほのめかした。 ヤ軍は今冬、FA投手との再契約を優先。黒田、ペティット、リベラのベテラン3投手と1年契約を締結した。総額は3700万ドル(約29億6000万円)にものぼったが、「投手が一段落し、野手の補強に移れるようになった」(同GM)と、イチローとの交渉も本格化するとみられていたが、ここに来て思わぬ足かせが…。 この日、主力のアレックス・ロドリゲス三塁手(37)が左臀部(でんぶ)付近の関節唇の手術を来年1月に受けることが分かった。戦列復帰まで4〜6カ月かかり、前半戦の出場は絶望的に。ヤ軍はその穴を埋める内野手獲得の必要に迫られ、ただでさえ少ない野手補強費がさらに目減りする格好となった。イチローの今季年俸は1700万ドル(約13億6000万円)。ヤ軍と再契約した場合は、2年総額1000万ドル(約8億円)前後とみられていたが、不測の出費で、その年俸がさらに削られる可能性も出てきた。 ヤ軍以外という選択肢も狭まってきている。パガンとの再契約にこぎつけ、空席だった正中堅手のポジションが埋まったジ軍がイチロー取りから撤退するのは確実。米複数メディアが興味を示していると報じたフィリーズも、アマロGMがWMでは「中堅手の補強を第一に考えているが、チーム状況として右打者の方が望ましい」と話すなど、左打者のイチロー獲得には消極姿勢であることを言外ににじませた。 ヤ軍残留なら大幅な減俸、ヤ軍以外の有力移籍先も消失しつつある。来季開幕を39歳で迎えるイチロー。代理人の引く手あまた発言とは裏腹に当初から“厳冬”が予想されていたが、越年の可能性もあるなど、想像以上の“寒波”に見舞われることになった。 PR情報
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