下記「確認書」は、2010年8月29日に韓国のソウル中央地裁法廷民事第47部に、エイベックスの副社長千葉龍平氏によって提出されたものです。
②の続き
10.結局、弊社は2010.3.にベク・チャンジュ氏と協議の上、3人の独占マネジメント会社であるCJESエンタテインメントと、3人の日本活動に関する契約を別途締結することになりました。
11.しかし、弊社が3人と契約を締結しながらで恐れていたのは、仮処分決定が出たとしても3人がエスエム以外の事務所と契約を締結できるのか、すなわちエスエムと同じ地位の包括なおかつ独占的マネジメント契約を他の会社と締結できるのかということでした。これに対し、3人とベク・チャンジュ氏は全ての法務法人世宗の監修のもと、契約を締結しているので、全く問題ないと言っていたので、これを信頼し契約締結を進めました。
12.しかし、弊社は3人との契約締結後、韓国でのエムエスと3人の本訴が進むにつれ、仮処分決定では、3人とエスエム間の専属契約を無効として判断したことがない(世宗側が3人と弊社との契約を誘導するため、仮処分決定の趣旨を歪曲して通知していたと見られます)従って、依然としてエスエムとの専属契約は有効に存続している、そして仮処分決定で3人に許容されているのは個別活動だけであり、第3者と包括なおかつ独占的なマネジメント契約を締結するのは、一切許容していないことが明らかになりつつありました。それによって弊社が3人と締結したCJESとの契約はやはり問題があるのではという判断を致しました。
13.また、3人との契約締結後である2010.5.29.に日本の有力なスポーツ新聞であるサンケイスポーツなどで、3人の背後に暴力団と関連している人物がおり、彼がCJESのベク・チャンジュ代表ということ、彼は以前暴力団を動員し俳優のクォン・サンウ氏を脅迫していた人物という内容を報道しました。弊社では、3人の二重契約の可否と契約無効の可能性だけを恐れていたのですが、ベク・チャンジュ氏という人物に関してはただ業界人の一人と考えていたのですが、そのような報道がある限り、日本国内でも多くのファンを持っているクォン・サンウ次を脅迫していた人物であれば、日本国内で3人のイメージも墜落する可能性も高く、弊社の上場企業としてのコンプライアンス問題でもあるので、弊社なりにベク・チャンジュ氏の背景について調べてみました。韓国で報道された内容を確認し、韓国業界の関係者などにも確認しましたところ、ベク・チャンジュ氏が暴力団を使いクォン・サンウ氏に専属契約を強要し、私生活のことを暴露すると脅迫をしていた人物で、拘束起訴までされていた人物という事実を確認しました。
14.このような内容を受け、弊社は2010.6.頃3人とベク・チャンジュ氏に対し、弊社の上場企業としてのコンプライアンス問題とイメージ的にも深刻な問題になりかねないので、これ以上パートナーとして付き合っていけないとの内容を明確にし、ベク・チャンジュ氏とCJESエンタテインメントが外れてもらわない限り、3人との契約を破棄すると通知しました。これに対し、3人側からもベク・チャンジュ氏とCJESエンタテインメントを排除することを考慮してみるとの意志があったので、2010.7.23.に法務法人世宗のオフィスで3人との既存契約(CJESエンタテインメントと締結した契約)を解除し、改めて3人と直接契約について論議しました。その中で、世宗側は、中途解除によりベク・チャンジュ氏の逸失利益を勘案し、CJESエンタテインメントの得られるはずの利益を保全してもらえないか、もしくはベク・チャンジュ氏が指定するマネジメント会社に契約上の地位移転ができないかなど、弊社に打診があったのですが、如何なる要請も受け入れられないという弊社の意向を明確にしました。
15.弊社は日本国内において東方神起を新人の時からマネジメントしており、彼らが名実ともに日本最高のグループとして成功するまで支援してきました。これからも数え切れないほどの実績を作っていける底力を持っているにもかかわらず、変わらぬ誠実さで常に頑張っている東方神起メンバーを誰よりも心から応援しています。現在は、会社の売上や日本芸能界においての認知度、事業的な判断、日本のファン感情などを考慮し、仮処分決定にも拘わらず、仕方なく3人と直接契約を締結することとなりましたが、弊社としては、今までも今の東方神起を作りあげるために共に歩んできたエスエムエンタテインメントとの契約を通じて、東方神起の日本活動を展開するのが最善だと考えています。そのためには早急に3人とエスエムとの専属契約は有効という判決が下されることを、弊社は強く希望しています。そのような判決が下されれば、弊社はエスエムとの契約及び関係を通じて東方神起の日本国内での活動を今まで通り続けていく所存です。また、仮処分申請以後の3人の動きなどを見ると、早急に判決が下されずこの紛争が解決できない場合には、その3人はエスエムとの契約はむろん、弊社との契約も無視し、更なる二重契約を他社と締結するなど、深刻な法的紛争をもたらす恐れも多いと思われます。早急かつ賢明なご判断をお願い申し上げます。
2010年8月29日
AVEX Group Holdings Inc. 代表取締役 千葉龍平
ソウル中央地裁法廷 民事 第47部御中
(終わり)
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