5年に一度の動物愛護法の見直し議論が大詰めを迎えている。焦点は、子犬や子猫を生後何日から販売できるか、という問題だ。環境省の専門委員会が21日に規制案を示す予定だが、動物愛護団体とペット業界が鋭く対立し、なお結論が見えないままだ。
生後2カ月のトイプードルを抱きかかえた女の子が、思わず「かわいい」と笑みを浮かべた。17日、横浜市のペットショップ「アサヒペット」。太田勝典社長は「生後50〜60日が売れ筋です」と言う。
環境省調査(2010年)によれば、子犬や子猫の飼い主のうち、2割超が生後50日未満で購入。40日未満も1割を超す。
一方、動物愛護運動に取り組むNPO法人「ALIVE(アライブ)」の野上ふさ子代表は「親や兄弟から離れる時期が早すぎると、ほえ癖やかみ癖がつく」と指摘。結果として飼い主に捨てられ、殺処分されるペットが増えると批判する。