ニュース詳細
乳幼児が肝臓提供 女児が退院12月4日 16時37分
K10039452511_1212041710_1212041715.mp4
乳幼児で初めて脳死と判定された男の子から肝臓を提供され、東京の病院で移植手術を受けた10歳未満の女の子が半年間の治療を終え、4日、無事に退院しました。
退院したのは、ことし6月、乳幼児としては国内で初めて脳死と判定された6歳未満の男の子から肝臓を提供され、東京・世田谷区の国立成育医療研究センターで移植手術を受けた10歳未満の女の子です。
記者会見した病院によりますと、女の子は移植手術の直後に肺炎にかかり状態が悪化したため、およそ1か月間、人工呼吸器をつけて治療を続けたということです。
しかし、今では食事を取れるまで回復し、早ければ来月には外出など同年代の子どもたちと同じような生活を送れるようになるとしています。
会見では、両親の現在の心境について、「年内に退院を迎える日が来るとは思いませんでした。臓器の提供者やご家族など、たくさんの方の力で命をつないでいただいたことに感謝しています」とするコメントが読み上げられました。
移植手術を担当した笠原群生医師は、「女の子は入院中、何度も危険な状態になり、大変な思いをしたが、移植した肝臓の状態がよく、持ちこたえることができた。今後も臓器移植の実績を重ね、多くの子どもの命をつないでいきたい」と話しました。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|