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東海第二原発の津波対策を公開12月3日 22時46分
東日本大震災で津波が押し寄せた茨城県東海村の東海第二原子力発電所で、安全対策強化の工事が完了し、報道関係者に設備が公開されました。
震災で高さ5メートルを超える津波が押し寄せた東海第二原子力発電所では、去年4月から行われていた安全対策を強化するための工事が先月完了し、3日、報道関係者に公開されました。
事業者の日本原子力発電によりますと、福島第一原発が受けた同じ高さの津波を想定して安全対策を講じたということで、原子炉建屋の浸水を防ぐため、津波の水圧にも耐えられる厚さおよそ80センチの扉を新たに設けました。
また、震災で原子炉の冷却に必要な非常用のディーゼル発電機の一部が使えなくなったことを教訓に、およそ800メートル離れた標高21メートルの高台に移動可能な高圧電源車を5台配備しました。
日本原子力発電は、今回の安全対策で高さ15メートルの津波にも耐えられるとしていて、現在、原子力規制庁が進めている津波の高さ想定のガイドラインの策定を待って、防潮堤の新設などを今後検討することにしています。
東海第二原子力発電所の柳原寛司副所長は、「安全対策強化のための設備を増やしました。その設備を扱う社員の訓練を今後徹底していきたい」と話しています。
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