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災害時の“出産マニュアル”12月5日 6時29分
大きな災害が発生したときの出産にどう対応するのか、東日本大震災で被災した病院の経験などを基に必要な対策をまとめたマニュアルを日本看護協会が作りました。
このマニュアルは、東日本大震災で被災するなかで出産を成功させた病院などを調査してまとめていて、電源が途切れるなど厳しい状況での出産にどう備えるのか、具体的な方法が記されています。
具体的には、赤ちゃんを取り出す際に必要な明かりを確保するために非常用のヘッドライトを備えることや、電動式の医療器具がなくても対応できるよう、手動の分べん器具を用意しておくとしています。
また、暖房器具が使えないなか、生まれた赤ちゃんの体温を保つために、料理用のラップでベットを覆い冷たい空気が入るのを防ぐ方法も載せています。
さらに分べん台が壊れて使えなくなることもあるとして、畳の上などどのような場所でも出産に臨めるような技術を身につける必要があるとしています。
マニュアルは来年1月ごろから、各地の医療機関に配布することにしています。
日本看護協会の福井トシ子理事は「お産は時や場所を選ばない。どんな災害時でも対応できるような準備をふだんから整えておくことが必要だ」と話しています。
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