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iPS細胞 不整脈の再現に成功
12月1日 5時29分

iPS細胞 不整脈の再現に成功
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体のあらゆる組織や臓器になるとされるiPS細胞から心臓の筋肉の組織を作り出し、脈の打ち方が異常に速くなる不整脈を再現することに、京都大学の研究チームが成功しました。
新たな治療薬の開発などに役立つと期待されています。

この研究を行ったのは京都大学物質ー細胞統合システム拠点の中辻憲夫教授らのグループです。
研究グループではiPS細胞から心臓の筋肉の細胞を作り出し、直径12ミリほどの円形のシート状に培養しました。
そして、電気的な刺激を加えたところ、規則正しく収縮を繰り返していた心臓の筋肉が不規則に収縮し始め、不整脈が起きたときと同じ状態を再現できたということです。
研究グループによりますと、ヒトの心臓の筋肉の組織で不整脈を再現できたのは初めてで、新たな治療薬の開発などに役立つと期待されています。
研究を行った中辻教授は、「これまである不整脈のモデルの中では最も実際の病気に近いもので、新たな治療法や薬の開発に貢献できると思う」と話しています。

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