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小児がん経験者 課題話し合う集まり12月1日 19時5分
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子どものがん、小児がんを経験した人たちが、病気の治療後も続く後遺症や進学、就職の際の課題について話し合う集まりが、横浜市で開かれました。
この集まりは、小児がんの患者を支援する団体が開いたもので、小児がんの経験者64人が参加しました。
この中で、参加者からは「治療で髪が抜けるなど、外見が変わったり、学習に遅れが出たりすることもあるので、小学校に戻るときに、学校全体で受け入れる体制を整えてほしい」といった意見や「治療後の後遺症を少しでも早く発見する長期的な支援体制が必要」などの指摘が出されました。
小児がんになる子どもの数は年間およそ2500人に上るとみられ、抗がん剤や放射線などの治療の影響で、内臓疾患や発育の遅れといったさまざまな後遺症が出るケースもあり、進学や就職が難しいなどの課題が指摘されています。
13歳のときに白血病を発症した23歳の女性は、「治療が終わっても、ほかの後遺症で病院に通わなくてはいけないこともあり、小児がん経験者への理解を深めてほしい」と話していました。
小児がんを巡っては、ことし国の新しいがん対策の基本計画の中で医療体制の整備が重点項目の1つに位置づけられ、会を主催した団体では、1日にまとまった意見を、今後の支援態勢の充実につなげていきたいとしています。
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