トップページ社会ニュース一覧敦賀原発 断層を詳しく調査
ニュース詳細

敦賀原発 断層を詳しく調査
12月2日 4時17分

敦賀原発 断層を詳しく調査
K10038947111_1212020615_1212020621.mp4

国内で唯一、敷地に活断層がある福井県の敦賀原子力発電所で、国の原子力規制委員会が1日、専門家とともに現地調査を行いました。敦賀原発は断層が活断層だと判断されると廃炉になる可能性があり、2日の調査では焦点となっている原子炉の真下を走る断層が活断層と一緒に動くかどうかについて、詳しく調べることにしています。

敦賀原発を訪れた原子力規制委員会の島崎邦彦委員と専門家の合わせて5人は、1日の調査で、まず、1号機や2号機から250メートルほどの地下を走る「浦底断層」と呼ばれる活断層を、地面を掘って断面を見る「トレンチ調査」の現場で確認しました。
また、「浦底断層」と、2号機の真下を通っている「D-1」と呼ばれる断層の関係を調べるために、別のトレンチ調査の現場も訪れました。
国の指針では、活断層の上に原発の重要な施設を設置することを認めておらず、「D-1」などが浦底断層と一緒に引きずられて動くと判断されると、敦賀原発は運転が再開できなくなり廃炉になる可能性があります。
調査のあと島崎委員が「浦底断層が活動的だと印象づけられた。敷地にあることが特殊だ」と述べるなど、浦底断層の活動性に注目する意見が相次ぎました。
また、「D-1」について、島崎委員は「断層の幅がかなり広く、かつて活発に動いていたことは明らかで、非常に重要だと感じた」と述べたほか、専門家の間でも活断層かどうかを判断するうえで「D-1」が重要であるという意見で一致しました。
断層の現地調査は福井県の大飯原発に次いで2例目で、2日目となる2日の調査では、焦点となっている「D-1」が浦底断層と一緒に動くかどうかについて、詳しく調べることにしています。

[関連ニュース]
このページの先頭へ