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「奇跡の一本松」根も保存へ12月3日 17時5分
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モニュメントとして保存するために切り倒された、岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」は、根の部分も保存することになり、3日から掘り起こす作業が始まりました。
陸前高田市の奇跡の一本松は、7万本の松が立ち並んでいた「高田松原」で津波に耐えて唯一残りましたが、その後、枯れていることが分かり、モニュメントとして保存するため、ことし9月に切り倒され、幹や枝の防腐処理が行われています。
一方、根の部分についても、陸前高田市は地元の保存会の強い要望を受けて保存することを決め、3日から掘り起こす作業が始まりました。
この日は、2台の重機を使い、切り株の周りの土を取り除く作業が行われました。
根は半径およそ7メートルの範囲に広がっていて、業者は重機を慎重に操作しながら土を掘り起こしていました。
作業を見守った地元の保存会の小山芳弘副会長(61)は「唯一流されずに残った一本松の根は強く、それを調べることで高田松原再生のヒントがあるかもしれない」と話していました。
一本松の根は5日、クレーン車を使って引き抜かれ、保存会などが調査をしたあと、隣の大船渡市の業者が防腐処理をしますが、展示の方法はこれから検討するということです。
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