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感染性胃腸炎の流行が本格化
12月5日 15時3分

感染性胃腸炎の流行が本格化
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冬場に多いノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の流行が本格化し、1週間の患者数は去年のピークを上回ってさらに増えるとみられることから、国立感染症研究所は手洗いなど感染予防の徹底を呼びかけています。

国立感染症研究所によりますと、全国およそ3000の小児科の医療機関から報告される感染性胃腸炎の患者は6週連続で増加し、先月25日までの1週間で1施設あたり13.02人となりました。
これは去年のピークをすでに上回り、この10年では全国的な大流行となった平成18年に次ぐ多さです。
都道府県別では、宮崎県が31.19人と最も多く、鹿児島県が27.15人、福井県が23.32人などとなっていて、九州や北陸を中心に本格的な流行となっています。
この時期の感染性胃腸炎の大半はノロウイルスが原因で、特に乳幼児やお年寄りでは激しい下痢やおう吐を繰り返し、脱水症状が進んで重症化することもあります。
ノロウイルスは僅か数個でも感染を引き起こすことから、下痢やおう吐などの症状のある人が出た場合、マスクや手袋をしたうえで、周囲を塩素系の消毒剤で拭き取ることが有効とされています。
国立感染症研究所の安井良則主任研究官は「ことしは、幼い子どもや高齢者が過ごす施設での集団発生で、健康な大人も発症している例が目立っている。流行のピークはこれから年末にかけてとみられ、手洗いなど感染の予防を徹底してほしい」と注意を呼びかけています。

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