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維新混乱 公示日に辞退者…比例名簿で“勝ち目なし”判断?
12・16 衆院選公示
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公示日早朝に出馬辞退を決め、記者会見で頭を下げる日本維新の会の榎秀隆氏(左)
Photo By 共同 |
歴史的な政権交代から3年3カ月、混迷を極める政治はどう変わるのか。第46回衆院選は4日公示され、既成政党や新興の第三極など12党が入り乱れる選挙戦が始まった。全国300の小選挙区と11ブロックの比例代表(180議席)に1500人以上(重複立候補を除く)が立候補。東日本大震災後初の大型国政選挙となり、福島県では4党首が第一声。震災復興、原発政策の在り方、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加の是非、消費税増税など山積する難題を前に、有権者は誰に1票を託すのか。16日の投開票まで12日間の舌戦が続く。
第三極が勢力を伸ばすのか注目される中、日本維新の会は公示日当日朝に辞退者が出るなど、公示日から混乱した。
出馬を辞退したのは宮城1区=仙台市青葉区など=から立候補する予定だった新人の榎秀隆氏(47)。95年の東京・新宿区議選に初当選し、5期目で国政に挑んだ。正午ごろ、仙台市内の事務所で会見し「家族から強く反対されたため」と説明した。
関係者によると当初から家族は猛反対しており、榎氏が説得を続けていた。4日午前4時ごろに出馬断念を決断、立候補の受け付け開始2時間半前の同6時に党本部に連絡を入れた。宮城県は夫人と新婚旅行に訪れているが、選挙基盤はなかったようだ。
3日に発表された維新の比例東北ブロック名簿には、いずれも小選挙区との重複立候補者11人を登載。1位は参院からの鞍替え候補で、同率2位は2人の候補者が続き、榎氏は他7人とともに同率4位だった。同じ新人が上位を占める構図に、関係者は「党からの順位差の説明はなかった」と話した。
日本維新の地方議員の一人は、榎氏の辞退について「小選挙区での厳しい戦いを覚悟していたところに比例代表の名簿を見て、復活当選も難しいと思ったのだろうか」と推測。別の地方議員は公示日当日の混乱について「比例名簿の順位や人選に関し、党本部から候補者自身に何の説明もなかった。理由も分からないまま順位を知らされれば、混乱が生じるのは当たり前だ」と指摘した。
4日朝、選挙に関する手続きのため宮城県庁にいた日本維新の東北ブロック長を務める西田薫大阪府議は「今朝、榎氏本人から辞退する旨の連絡はあった。突然のことで驚いている。ほかの選挙区に力を集中させたい」とコメント。突然の辞退で名簿提出を差し替える必要が生じ、提出が遅れるなどスタートからつまずいた格好だ。
幹事長の松井一郎大阪府知事は大阪市内で記者団に「戦えないなら仕方ない」とコメント。比例名簿の扱いに関しては「事前に説明してもまとまる話ではない」と述べ、党本部の対応には問題ないとの認識を示した。
[ 2012年12月5日 06:00 ]
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