大毅は不満の判定勝ち…テーパリットと再戦へ課題

＜亀田大毅・ジェームス・モコギンタ＞３Ｒ、モコギンタに右を放つ大毅 Photo By スポニチ

　判定３―０で完勝したというのに、大毅に笑顔はなかった。課題とした左ジャブは出るものの、それを起点に二の矢、三の矢が出なかった。「相手はフェザー級で３階級も上。タフやった。足を使って引く練習ができた。これが世界戦につながれば」。言葉で強がっても表情は終始硬いものだった。

　昨年の亀田祭りはメーンでＷＢＡスーパーフライ級王者のテーパリット（タイ）に挑むも１２回判定負け。同王者との再戦を目標に今年はステップワークと左ジャブの習熟に励んだが、またも不完全燃焼。「もうちょっと体を鍛えたい。特に下半身を鍛えて足を使っていきたい」。来春にも実現する宿敵との再戦へ、課題は少なくない。