京大名誉教授・田中淡さん死去　「中国建築史の研究」

　田中淡さん（たなか・たん＝京都大名誉教授・中国建築史）が１８日、多発性骨髄腫で死去、６６歳。葬儀は近親者で行った。喪主は妻悦子さん。

　中国の宮殿や寺院など建築の歴史的変遷を研究した第一人者。吉野ケ里遺跡（佐賀県）など日本・中国の遺跡の復元プロジェクトでも指導的な役割を果たした。中国の世界遺産「平遥古城」の現地調査にもあたった。１９９２年、考古学と関連分野の優れた研究者に贈られる浜田青陵賞を受賞した。主な著書に「中国建築史の研究」。