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【大リーグ】

田中賢介にレンジャーズなど6球団が関心示す 代理人が明かす

2012年12月4日 紙面から

 【ナッシュビル(米テネシー州)穐村賢】レイズ、レンジャーズ、etc…。愛する古巣に涙で別れを告げ、メジャー挑戦を表明した田中に複数の球団が関心!! 各球団の首脳陣や代理人が一堂に会する大リーグのウインターミーティング(WM)初日を翌日に控えた2日(日本時間3日)、田中賢介内野手(31)=日本ハムからFA=に対して6球団前後が関心を示していることが明らかになった。同選手代理人のアラン・ニーロ氏がWMの会場入りの際に明かした。田中の夢がまた一歩、実現に向け、前に進んだ。

 田中の代理人を務めるニーロ氏は自信にあふれた表情で報道陣に対応した。「6球団ほどのチームが関心を示している。時期尚早すぎるが、レンジャーズやレイズが強い興味を示している」。日本人内野手がメジャーで定位置を確保するのは、西岡剛=前ツインズ、現阪神=、川崎宗則=マリナーズからFA=ら過去の例を見ても簡単ではなく、マイナー契約の可能性もあるが、同代理人は「まだ分からないが、田中は契約内容については気にしていないし、それ以上に米国でやりたいという気持ちが強いんだ」とその胸中を代弁した。

 名前が挙がった2球団は異なった内野手事情を抱えている。レイズは三塁のロンゴリア以外のポジションが極めて流動的。今季はゾブリストが主に二塁を守ったが、そのゾブリストはユーティリティー選手で遊撃、外野を守ることもある。マドン監督は打線を相手投手など対戦データによって頻繁に変えることで有名で、田中が割って入る余地は十分に残されている。

 一方のレンジャーズは不動の内野陣。二塁にはスピードとパワーを兼ね備えたキンスラーが入り、遊撃には守備範囲が広く、強肩のアンドラス。三塁は4度のゴールドグラブを誇るベルトレが入る。控えにも複数のポジションを守れるヤングや若手有望株のプロファーらがおり、ロースター(25人枠)入りさえ危うい状況だ。そのほかの球団も内野手の選手構成は大きな要素。選択を誤れば、西岡のようにマイナーで“塩漬け”になる可能性も否定できない。

 8月下旬の公式戦で左腕を骨折、9月以降の出場もなかった田中だが現在は万全に近い状態で、体調面の不安はない。同代理人も「問題ない。近いうちにアリゾナに来てトレーニングを行う予定。そのとき米国のドクターに(腕の状態を)診てもらう」と太鼓判を押した。

 この数年間で大きく評価を下げた日本人内野手だが、田中がその逆境にどう立ち向かうのか、移籍先を含め、その動向が注目される。

 ◆ウインターミーティング 大リーグ各球団の強化・補強担当者(GMなど)、監督、選手代理人などが一堂に会し、FA選手の獲得交渉、トレード交渉などを行う恒例行事。毎年12月上旬から中旬にかけて行われ、最終日にはルール5ドラフト(メジャー契約の前提となる40人枠から外れている選手が対象のドラフト)が行われる。今年は米テネシー州ナッシュビルで現地3〜6日にかけて開催される。

 

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